慶應義塾大学世界史の特徴
各学部で問題が全然違う。
例えば、慶應経済は論述祭りなのに、
慶文は記号がなく、
ひたすら穴埋め作業だけだったりする。
故に、各学部の過去問対策が有効である。
連続受験による優位性は無い。
法学部
慶應義塾大学法学部(世界史)
2023/2/16(木)
【講評】難化良い意味で衝撃だった。
今までの慶法で最も良かった。
今まで、慶法は汎用性がない(=思考系の良問がない)と、当塾の演習で扱っていなかったが、
この2023慶法世界史は、是非、使いたいと思う。
本当、良い意味で、変わった。
近年、穴埋めが減ってきたなと思ったが、
史料問題・正誤の質が、この2023ではぐんと上がった。
本格的な史料問題と並び替え・正誤の組み合わせ本当によい。
事務作業が面倒ではあるが、かなりの良問である。
少し残念なのは、以下が少し難しかったかな・・・
オレンジ革命はニュースで解けるけど、チューリップ革命は難しい。
500人評議会は難しいが、まあ消去法で解けるかな。
国家安全保障法の内容は難しい。
やはり、歴史総合の準備で、日本史がらみが多い。
ロシア=ウクライナ戦争がらみでオーデル=ナイセがまた出た
今年は、本当、多い。
恐らく、史料問題のせいで、時間切れの生徒はいたと思う。
使用教材は以下と推測
山川出版社『世界史用語集』
実教出版『必携世界史用語集』
帝国書院『新詳世界史B』
実教出版『世界史B』
山川出版社『詳説世界史研究』
東京書籍『世界史B』問題数は50問 大問4
【解答速報】
慶應法2023世史 正解
Ⅰ
01_1
02_3
03_2
04_8
05_2
06_0
07_2
08_4
09_0
10_3
11_0
12_4
13_0
14_3
15_0
16_6
17_0
18_1
19_0
20_4
21_0
22_2
23_0
24_1
25_0
26_3
Ⅱ
27_1
28_0
29_1
30_5
31_2
32_3
33_0
34_3
35_0
36_2
37_0
38_5
39_1
40_8
41_0
42_2
43_0
44_3
45_1
46_2
47_0
48_2
49_1
50_7
51_0
52_7
Ⅲ
53_0
54_2
55_0
56_6
57_2
58_1
59_2
60_0
61_1
62_8
63_0
64_1
65_0
66_3
67_0
68_8
69_1
70_4
71_3
72_5
73_0
74_1
75_0
76_5
Ⅳ
77_2
78_5
79_3
80_3
81_3
82_5
83_1
84_5
85_0
86_1
87_2
88_0
89_0
90_1
91_0
92_1
93_1
94_3
95_0
96_2
97_0
98_8
99_1
100_6
慶應義塾大学法学部(世界史)
2020/2/16(日)
論述:
なし
地図問題:
なし。
しかし、地理を問う問題はあり。
書き取り:
なし
穴埋めが語群選択が多い。
慶応は、アイウエオ順。
2020慶法の難度は鬼畜。
7割できれば、上等。
大問Ⅰ
インド・イラン史
ワズィール(大臣)やハルジー朝を聞いている。
難しい。
宗教の特徴を聞くのは良い問題だと思うが、
事務処理が大変。
大問Ⅱ
アメリカ大陸史。
ガルシア=マルケスの『百年の孤独』は
用語集に載っていない。
正誤問題。
アストロラーベ、ラスカサス、
アメリカ独立戦争、
ホセ=リサール
反共軍事同盟の順番(良問)
戦後米国大統領(良問)
NAFTAの形成過程は、用語集不掲載
大問Ⅲ
ネットワーク史。
特に東南アジア史。
パーンディヤ朝とパッラヴァ朝を
タイミングだけで聞いている。
まさしく、鬼畜の所業。
ピューとドヴァーラヴァティーの出題は
ぎりぎり許せるが、
サーフィン文化を用語集不掲載。
ジャーヴァカも不掲載。
シャーバンダルも不掲載。
このような出題をする慶法に
進学する価値はあるのか?
大問Ⅳ
中国の近現代史。
直隷派と安徽派が少し難しい。
団練も、少し難しい。
それ以外は基本。
たかだか、個人塾の分際で、
あえて、以下を述べさせて頂きます。
今回の慶法の出題は、
大いに支障があると思います。
教科書以外から出すのは、
受験生をあまりにも馬鹿にしています。
また、このような出題では、
点差は開きません。
ボーダーに多数の生徒が集まり
選抜の観点からもよくありません。
このような作問者がいる慶法に、
自身は塾生を送る気はありません。
文学部 傾向と対策
(世界史)
ひたすら穴埋め。
長文の穴に、書き取りしていく。
一問一答もある。
用語集に載ってないものも出題されるが、無視して良い。
誰も解けない。
長文の質の差が激しい。
興味深く上手な文章もあるが、
受験のために仕方なく書いたやる気のない、全く価値のない文章もある。
(2021年の中央アジアの文章はひどい)
世界史の入試問題だけ見るならば、
慶文より、早稲田の文や文構に進学するのがよいと思う。
早大文・文構と違い、慶文はセクション単位で出る。
つまり、慶文は「得意な範囲だけ、出た!」ということがある。
これも、ちゃんと選抜しようという気持ちは見られない。
「慶応は学生を大事にする」と聞いているが、
慶文の入試問題からは感じられない。
だらだらと作られた文章は、受験生から、集中力を奪う。
そのため、文章全体を読むのではなく、
穴前後を読む事で、集中力を維持せよ。
慶應義塾大学文学部(世界史)
2021/2/15(月)
論述:
2020も、2021もなし
地図問題:
2020も、2021もなし
書き取り:
2020も、2021も
長文の穴に、書き取りを入れて行くスタイル。
一問一答もある。
2020も、2021も
正誤問題は全くなく、
受験生に論理的思考力を試さない。
大問Ⅰ
道の話。
文章も面白く、出題の範囲も広い。
この作問者の講義を受けたい。
2020と同じく、穴埋めと一問一答。
大問Ⅱ
近代の朝鮮・中国史。
2020と同じく、穴埋めと一問一答。
大問Ⅲ
イスラム史。
サファヴィー朝を軸に文章を書いているが、何を言いたいのか、全く分からない。
この程度の文章力で、慶応文学部教授なのか?
大問Ⅰとの落差があまりにも激しい。
キジルバッシュは山川用語集に載ってない。
2020と同じく、穴埋めのみ。
大問Ⅳ
航海と殺戮。
広い範囲から出題。
2020と同じく、穴埋めのみ。
商学部
慶應義塾大学商学部(世界史)
2020/2/14(金)
60分の試験時間。
穴埋めは平易だが、
アイウエオ順とは記号を探すのが大変。
短論述が多い。
時間配分をしっかり!
論述:
短論述
王位継承権主張の理由・・1行?
重金主義とは・・20字
イギリスの産業革命が速い理由・・30字
産油国の力が弱い・・・20字
石油戦略は何か・・・20字
イラン・イラク戦争勃発理由・・1行?
地図問題:
なし
書き取り:
少しあり。
放伐・禅譲など漢字の練習必要
大問Ⅰ
継承の歴史
今年の作問者はユニークなので、
もしかして、慶商とかけているのか・・・
穴埋めは要満点
少ない書き取りも、比較的簡単。
王位継承問題の小論述が少し難しいかも
大問Ⅱ
試験日2/14にちなんで
チョコレートの歴史。
コロンブスがサトウキビの苗を
新大陸に持ち込んだのは難しい。
G20の構成国を聞くなど、時事ネタ。
大問Ⅲ
アメリカ経済史や現代史。
気候変動枠組み条約は難しいかも
慶應義塾大学経済学部(世界史)
2023/2/13(月)
【講評】
慶応経済難易度はやや易化この2年ほど、不調だった慶応経済。
今年は、良問が多かった。また、史料問題も本格的であり、相当な思考力を要求された。
(但し、グラフの目視は辛かった)
やはり、歴史総合を意識した日本に絡んだ問題がしっかり出題された。
並び替え問題は、同年内での並び替えを要求したが、
歴史的な因果関係で処理出来た。論述も、明治のようなただの、用語説明ではなく、
因果や比較を書かせる本格的な論述が復活した。
ミニ東大といった感じだ。去年・一昨年とは、作問者は絶対に違う。
私大で、最高の良問と言われた慶応経済の復活を感じた。
確かに、GATTとWTOの違いは、世界史レベルではなく、
政経になるが、これは、毎年のことだから、仕方が無い。
昔、慶応経済は社会二科目だったの名残だ。
解説には多数時間がかかるため、紙面には最低限の情報しか載せなかった。
詳しくはyoutubeライブを見てくれ。論述は文字数ではなく、行数。
論述の合計数は18行
慶應義塾大学経済学部(世界史)
2021/2/13(土)
試験時間:80分
論述:
遷界令 2行
露清間国境画定条約 3行
ロシア社会主義の諸党派 3行
大韓帝国の意味 3行
太陽の沈まぬ国 2行
奴隷投入の経緯 2行
アカプルコ貿易 2行
書籍制作が容易に 1行
英国宗教改革 2行
国民公会と七月王政の選挙制度 1行
地図問題:
あり。難しい。
ティルジットやアミアンの位置。
資料問題:
資料問題と並び替え問題が混ざっている。
読み込みに相当な時間がかかる。
書き取り:
ほんのりある。
大問Ⅰ
東アジア史
日本史のとの絡みが多い。
大問Ⅱ
大航海時代・絶対王政
問い10(2)で、時代順に並べて、泣いた奴がいると推測
大問Ⅲ
問14が典型例であるが、
いきなり資料ではなく、まずは問題から読んだ方がよい。
問16のアミアンとティルジットの場所を聞くのは、深意あり。
慶應義塾大学経済学部(世界史)
2020/2/13(木)
試験時間:
80分~長いね。
けど、論述問題や並べ替え問題が多く
時間は余らない。
論述:
合計、約630字
とても多い。
約60字・・・対抗宗教改革
約90字・・・『崇禎暦書』と『幾何原本』
約90字・・・典礼
約90字・・・ポルトガルの中継貿易
約60字・・・モノカルチュア経済
約90字・・・大陸封鎖令
約60字・・・三圃制から四圃制
約90字・・・冷戦終結の経緯
解答用紙の枠(一行あたり、0.8cm×17cm)に
収まればよい。
だいたい、1行あたり、
30文字程度だろうと言われる。
マス目がないため、
シャープペンで小さく書けば、多く書ける。
地図問題:
キューバ・ジャマイカ・イスパニョーラ
スターリングラード・テヘラン
ヤルタ・ポツダム
資料問題:
毎年ある
書き取り:
少ない。
メインは並べ替えと正誤。
大問Ⅰ
大交易時代・絶対王政
ポルトガルの拠点を4つ
フェリペ2世在位期間中のイベントを三つ
大問Ⅱ
選帝侯ベーメン王
『四人の使徒』
グージュの処刑タイミングは難しい。
ウィルバーフォース
四圃制の作物
大問Ⅲ
戦間期の独仏の平易な問題
戦間期の参政権拡大
1919~1929までのイベント全て抽出
一次大戦の講和条約。平易。
二次大戦の地図。平易。
資料問題.バルト海とアドリア海は平易。
鉄のカーテン・西独のNATO加盟・オーデル=ナイセを並べ替える。勝敗の分かれ目
EUの形成過程