東京大学入試問題解答・解説
<目次>
東京大学入試問題解答・解説
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合格体験記・授業テキスト・解答速報
早稲田大学世界史の特徴
早稲田は各学部の独立性が強く、入試問題は各学部で作成される。
フォーマットの変更は、少なく、過去問対策が極めて有効。
どの学部も大問Ⅰの問1は、基本難問。
故に、最初から解くな。動揺する。
各学部、問題量が多いので、最初に解くのを我慢し、
まず、全体の分量を掴め。
特に、論述の分量が大きい法学部は、時間切れで悔やむ生徒多し。
ちなみに、
早稲田社学が事実上、私大試験の最終日となる。
長丁場で、緊張感が抜けてしまう受験生もいる。
2/22の社学まで、緊張感を維持したら、合格。
早稲田社会科学部(世界史)
2015/2/22(土)
【演習】早稲田 社会科学部2015 ~ 大問1のみ
【演習】早稲田 社会科学部2015 ~ 全解説
商学部 傾向と対策
(世界史)
毎年100字の論述。
欧州か、米国の経済史である場合が
ほとんど。
正誤も良問が多い。
早稲田商学部(世界史)
2002
教育学部 傾向と対策
(世界史)
主力は正誤や並べ替え問題
相変わらず良問が多い。
論述はない。
早稲田教育は英国社(50:50:50)なので
社会科猛者の熱い戦いになる。
早稲田教育こそ、論述があればいいのに・・
早稲田教育学部(世界史)
2020/2/19(水)
論述:なし
書き取り:あり
主力は正誤や並べ替え問題
相変わらず良問が多い。
しかし、細かい問題もあった。
例年に比べれば、難化と思う。
大問Ⅰ
欧州の古代・中世。
ランカスターとヨークの順番が難しいかも。
カスティリャとアラゴンの問題は、
地図を考えれれば解ける。
托鉢修道会創設のタイミングや
フラ革の並べ替え問題は思考力を要求する。
大問Ⅱ
現代史。
スペインの君主政からの民主化は難度が高い。
良問が多い。
難度は少し高め。
大問Ⅲ
早稲田が大好きな中国史。
「永楽帝の時代と重ならない」
問題は良問。
大問Ⅳ
インド史
山川世界史用語集から、
まま抜いた文章が目立つ。
デュプレクス召喚のタイミングは
少し難し。
イギリスのインド侵略の順番は難。
人間科学部 傾向と対策
(世界史)
良質な正誤問題あり。
難問はなく、思考力で解かせる問題。
論述はない。
文学部 傾向と対策
(世界史)
合格している生徒のほとんどは
9割以上とれていると思われる。
満点者も多数いるはず。
文構と同じく、論述はない。
文構と同じく、地図問題もない。
文構と同じく、古代から現代まで幅広い。
文構と同じく、文化史の比重が高く、
文構と同じく、最後の問題は、写真問題。
文構と同じく、そこそこ書き取りあり。
早稲田文学部(世界史)
2023/2/17(金)
かなり易化!
昨年2022年_大問数は9個_総問数は46問
今年2023年_大問数は7個_総問数は42問
古代・先史が出るのは、変わらず。
最後の写真・美術も変わらず。
ゆげが難しいと思ったのは、以下の一問のみ。
・六朝時代内部での並び替え
百年戦争内の並び替えは、
歴史的因果関係で説明できる。
(頻出なので、youtubeライブで説明する)
もちろん、世界史だけで合格が決まるわけではないが、
合格は3ミス・4ミスだろう。
難しいと思うが、早稲田だから。
推定される使用教材
山川出版社『世界史用語集』
実教出版『世界史B』
法学部 傾向と対策
(世界史)
論述200~300字あり、国立なみに本格的だ。
字数だけで無く、かなり抽象的な問題も多い。
全体の分量を見たあと、最初に論述問題を見よう。
見た後は、他の問題を解く。
その間に、ある程度、書くことがまとまる筈だ。
論述の分量からの、時間切れに注意。
あと、焦って下線の引き忘れで、落ちる生徒多数。
正誤問題に関しては、
以前は思考力を要求する良問だったが
2021年は、単なる語句の入替が目立つ。
早稲田法の場合、英国が相当に出来たとしても、
論述を含む世界史が出来なければ合格しない。
早稲田法学部(世界史)
2021/2/15(月)
今までの早稲法で最も簡単だった。
論述:250~300字 絶対王政期の英国外交
書き取り:あり
2021の正誤問題は単なる語句の入替になって残念。
【演習】早稲田 法 2021 世界史~解説《解答速報》//早稲法の世史
大問Ⅰ
2020と同じく主に中国史。
イスラム史もあり。イエズス会も。
語句の入替の正誤がほとんど。
大問Ⅱ
オリエント・ギリシア・ローマ・イスラム
これも、語句の入替の正誤がほとんど。
どうした早稲法?
大問Ⅲ
2020と同じく、広く欧州。
ECの加盟国に関しては、思考させる良問と思う。
(暗記でも解けるが)
大問Ⅳ
近代中国史。
設問2(勢力範囲)・6(清朝の求心力)・8(並べ替え)は思考力が要求される。
大問Ⅴ
論述だけの問題。
英国視点の外交革命。
早稲田法学部(世界史)
2020/2/15(土)
論述:250~300字 メキシコとアメリカの関係
書き取り:あり
相変わらず、良質な正誤問題が多い
大問Ⅰ
中国史。
古代から現代まで。
古代インド史も。
大問Ⅱ
キリスト教、ゾロアスター教等。
大問Ⅲ
広く欧州。
大問Ⅳ
近現代欧州中心
大問Ⅴ
論述だけの問題。
メキシコとアメリカの関係
早稲田法学部(世界史)
2000
論述:250字 ロシアの改革政策、近隣の立憲化にもふれながら
クリミア戦争から日露戦争にかけての時代におけるロシアの改革政策について,近隣諸国での立憲化の動向にもふれながら,下記の語句(順不同)を必ず用いて,250字以内で記述しなさい。ただし横書きとし,所定の語句にはアンダーラインを付しなさい。句読点は1字に数えるものとします。
アレクサンドル2世 十月勅令 ソヴィエト ドゥーマ ニコライ2世 農奴解放令
相変わらず、良質な正誤問題が多い
クリミアで後進性を痛感したアレクサンドル2世は農奴解放令を出した。近代化は不徹底ながらも、労働者は準備された。これは日露戦争に結び付く。その近代化不徹底によりロシア軍は苦戦し、既に立憲国家になっていた日本は善戦した。また、上述の通り、形成された労働者階級は、日露戦争停止や近隣諸国同様の立憲化を求めたが、血の日曜日事件に発展し、労働者・兵士の代表からなるソヴィエトを結成し、ロシア第一次革命に至らしめた。そのため、ニコライ2世は十月勅令によりドゥーマの開設を約束し、立憲化をようやく目指す事になった。(250字)
文化構想学部 傾向と対策
(世界史)
文構は、先史から現代まで広い。
文構の大問1は先史が多い。(2021はアッシリアであるが)
文構を受けるのに、猿をやらないオマエは猿以下。
絵画も絶対に抑える。
基本、文化史のオンパレード。
文化史広い。
しかしながら、文構は、19・20世紀の絵画史の出題が極めて高い。
そこは、外すな。(例)印象派・耽美主義など
論述は無いが、書き取りあり。
地図は出ないが、地理は聞く。
早稲田文化構想学部(世界史)
2023/2/12(日)
文構。易化。
他の教科は分からんが、合格9割以上と思う。
他教科にもよるが、8割前半は厳しいかな。
学力があれば、全て解ける問題だった。悪問なし。
大問Ⅰの正誤で選択肢4本から、二つ選べとあって、
この形式を見落とした生徒が多数いると思われる。
歴史的思考力を動員させる良問が多かった。
塾生に解かせたいと思った。
最後の大問Ⅴは、確かに毎度の通りの文化史であるが、
大問Ⅲは、文構なのに、経済学部かというほどの、通貨史がガッツリでた。
これもインフレの影響なのか。
大問Ⅴは、一見、難問に思えるが、
しっかりヒントがあり、思考力で解かせる良問だった。
確かに、最後のダダイズムは、山川頻度1だが、
文構は毎年西洋文化史で頻度が低いものを出しているし、
受験生は、必ず西洋文化史の用語集は全て飲み込んで受験するから
支障はないでしょう。
この問題を作った先生の授業を受けたいと思った。
文構の学生が羨ましい。
使用用語集は、
山川出版と実教出版と思われる。
問題数 33
大問Ⅰ 5
大問Ⅱ 9
大問Ⅲ 7
大問Ⅳ 7
大問Ⅴ 5
NEW!!
早稲田文化構想学部(世界史)
2021/2/12(金)
論述:なし
書き取り:あり
大問Ⅰ
古代オリエント。定番の猿が出なかった。
全問正解すべし。
大問Ⅱ
去年と同じく、古代ギリシア・ローマ
ダーダネルス海峡付近の地理を聞く問題が少し難しい。
アフロディーテがウェヌス(ヴィーナス)は以下にも文構。
大問Ⅲ
古代東アジア(去年はインド・イラン)
文字・仏教など、ブンカブンカの文構。
大問Ⅳ
去年と同じく大問Ⅳはイスラム史
クトゥブ=-ミナール、マラーター王国成立のタイミング、バーブル=ナーマが難しいかな。
大問Ⅴ
去年と同じく大問大問Ⅴは資料問題。
予備校歴20年、
これほど見事な資料問題は、今まで見たことがない。
本当に資料を熟読を要求し、
歴史知識と照らし合わせて解答に至れる問題。
この資料問題を作った奴は天才。
資料問題はこうあるべき。
本当に資料の熟読から解ける問題で、この作問は神レベル。
こんな教授から指導をうけたい。
難しいが、全ロシア=ソヴィエト以外は、難問とまで言えない。
大問Ⅵ
今年も大問Ⅳは中国・東南アジアの独立関係。
少し難しいが、時間をかけ、丁寧に読み込んだら分かる。
大問Ⅶ
今年は、大問Ⅶで終わり。ラストは、文化構想の定番と思いきや、絵が分からなくても解ける。ゆげは設問3を間違いました。そうだよね。ルイ13世は、代用年号が三十年戦争1618だから。
1588のアルマダで負けて文化最盛期のスペイン、ベラスケスが同じタイミングですね。アールヌーボーは、いかにも文構。
政治経済学部 傾向と対策
(世界史)
2020年を最後に、早稲田政経は個別試験終了。
早稲田政治経済学部(世界史)
2020/2/20(木)
論述:あり
書き取り:あり
早稲田政経世界史
最後にして、最大の難問。
恐らく、難問を捨てて、
最後の簡単な論述に一定の時間を投入した奴が
差をつけたと思う。
今回、
差が付く問題が極めて、少ない。
大問Ⅰ
難解な資料問題。
早稲田に限らず、大問Ⅰは難しい場合が多い。
また、早稲田は中国史が大好き。
資料から読まず、
問題文と資料問題を往復する。
また、とりあえず先に進む。
先にヒントがある場合が多いから。
大問Ⅱ
絶対王政・宗教改革を中心とした問題。
難問多し。
ラファエロやミケランジェロに
発注した教皇名は難。
フランス革命は問題不成立。
他の問題も極端に難しすぎる。
ザクセン選帝侯やテュイルリー宮殿、
ユグノーを受け入れた普王など、
難問オンパレード。
大問Ⅲ
港の地図が提示。
ちなみに、問題で使われたギリシア文字は以下。
α(アルファ)
β(ベーター)
γ(ガンマ)
δ(デルタ)
都市δ(ザンジバル)が極めて難。
「からゆきさん」は難しい。
植物園は良問。
大問Ⅳ
他の大問に比べれば比較的容易。
1929年を100とするグラフは典型的出題。
論述問題は、
経済に対し、政治が積極介入するという
いかにも早稲田政治経済学部らしい問題。