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合格体験記

首都大学東京都市教養学部 米田秀司

<高校名>

・現役 成蹊高校

<合格校一覧>

  • 首都大学東京 都市教養学部 人分・社会学科

  • 国際基督教大学(ICU)

<不合格校>

早稲田大学 政治経済学部

早稲田大学 商学部

早稲田大学 国際教養学部

早稲田大学 社会科学部

早稲田全敗でした。



はじめに

この合格体験記を見る人方へ。こんにちは米田秀司です。

僕は東大を志望して受験勉強を行い結果センターの点数が芳しくなかったために、センター後に他大学に切り替えました。そのことを踏まえて見ていただけると嬉しいです。また、体験記を読んで質問等ありましたら気軽に聞いてください。この体験記がほんのすこしでも皆さんの助けになれば幸いです。


「ゆげ塾は受験世界史専門塾ではありますが、受験に止まらない多くの知識を授けてくれました。ゆげ塾なくして今の僕はないと断言できます。 」

○センター点数 英語 195筆記 48リスニング

国語 153 (評論38 小説36 古文42 漢文37)

数学1A 65

数学2B 57

世界史 94

地理 80

理科 86(化学基礎36 生物基礎50)

合計 730

センターはボロボロでした。センターの結果を受けて、首都大学東京に進路を変更しました。

○勝因

国立型の勉強をしていたことがあげられると思います。

ここでいう国立型とは、東大をはじめとする超難関国大学を目指す勉強のことです。難関国立大学の問題は、世界史に限らず、思考力を問う問題が非常に多いです。この勉強はICUのように思考力を問う大学を目指すにはぴったりでした。

首都大学に関しては、東大を目指していたおかげで、センターでそこそこの点が取れていたので、二次試験ではそこまで取らなくても合格圏内に余裕で入れる、というのが大きかったと思います。


○敗因

私大の対策に、時間を割けなかったこと。

このことは国立志望者で私立との併願を考えている人には特に知ってほしいことですが、国立の対策と私立の対策は大きく異なります。世界史で細かい知識が要らない、などというレベルだけではなく、英語、国語、数学、世界史全ての科目において大きな違いがあります。(顕著なものに記述量の差があります。)

○資格・特技・部活・委員会活動など 小学校の頃から合気道をやっていました。昇級試験は受けなかったので5級とかで止まっています。

昔から、周りと違った生活ばかりだったので、いろいろ変なことにも首突っ込んでいました。

○学校の成績

3.9(10段階を5段階に直しています。)

普段から特に3年になって、試験のための勉強をすることの意味が見出せませんでした。

そのため試験勉強をしたことはあんまりありませんでした。

² 学校の活用法

一つは息抜きとして。受験期の息がつまる時に学校に行って、ばか騒ぎをするのはとても楽しかったです。

二つ目は普通に授業を。国立コースの数学はとてもありがたかったです。先生がそんじょそこらの予備校以上のレベルで授業を展開してくれたのでとても良かったです。

3年生までくだらない授業はありましたが、その授業をいかに自分に活かすかをよく考えていました。はっきり言って出る意味は全くない、現代文の授業も、課題をやって、息抜きに授業を聞くなどうまいことしていました。

授業はうまく使いましょう。ただ寝ているだけというのはなかなか無駄な時間の使い方です。

○模試の成績

模試の使い方は二つ

一つはセンター模試を始めとするマーク模試で英語や世界史数学などの科目で常に安定して点を取れるようにすること。この際に偏差値よりも自分の得点を気にしましょう。しかし、模試は所詮模試でしかないため、本番と大きく異なった問題が出されることもしばしばです。特に国語は顕著です。(文学を研究している全国の教授と、毎日受験生を教えている講師とで問題に差が出るのは当たり前ですが)。そのため解けなかった問題を反省するのは世界史を始めとする暗記科目や、地力が大事な英語では重要ですが、気にしすぎるのも良くないです。

二つ目は東大模試を始めとする各大学別模試での順位です。

各校別模試は受験者の多くが受けるので、自分の受験者の中での立ち位置が割と分かりやすく出ます。河合、駿台の模試は受けると良いでしょう。



○ゆげ塾の活用法

ここから先に書いてあることは僕なりの持論です。ぜひ読む際にはそのことを念頭においてください。

ゆげ塾は非常に特殊な塾です。授業数は全部で60コマ、一回数時間かかります。私立組でさえここまで時間をかけるのは中々難しいです、ましてや国立組は言わずもがな難しいです。そのため、もしこの塾に通おうか、通い続けようか悩んでいる人で、受験を突破するためだけにゆげ塾に通おうとしているならやめておいた方がいいです。しかし、あなたがほんの少しでも、「受験勉強を将来に役立てたい」、「見たことない世界に行きたい」と考えているならば、ゆげ塾はあなたの未来への最初の一歩の大きな助けとなってくれます。

ゆげ塾には12月に初めて体験授業に来ましたが、実際に本格的に通い始めたのは6月になってからでした、というのも世界史は自分で勉強した方が効率が良いと考えていたからでした。

国立受験者にとって世界史に多く時間を割くのは難しいです。

6月から来たために、結局、世界史の完成は大きく遅れました。

² 通常授業

基本は、受ける、早押しを頑張る、少ししてから復習する、のループでした。

たまに予復習をどうするのかという質問を受けますが、僕は人それぞれだと思います。僕は予習なんて授業前にテキストペラ見ぐらいしかしていなかったです。

しかし、9期でもトップクラスに世界史ができた僕の友人は予習に全力を入れて授業中に全部頭に入れるようにしていたそうですし、それとは逆に、5期の山岡さんは予習は全くせずに復習に全力を入れていたそうです。

受験勉強の大事なこととして、自らにあった勉強法の発見があります。これなくして受験は勝ち抜けません。

² 演習

ゆげ塾の演習では、答えをぐだぐだと話すのではなく、頭の使い方を勉強します。

カリキュラムが埋まっていないことを言い訳に出ないのはとってももったいないです。

そして演習で一番大事なのは、点数が低くても、出続けるということです。

演習が基本的私立志望者向けなのは間違いないですが、国立向けの人にも是非出て欲しいです。

普段なかなか私立の対策ができないも、国立志望者は演習に出ることで私立の対策とすることができます。

² 論述

論述の授業は自力での勉強が難しい問題のみがえらばれていました。

論述は基本的に難関国立向けと思われがちですが、私立の正誤や私立の論述にも大いに使えるので是非出て欲しいです。詳しくは論述のススメで書かせていただきます。

○他塾の活用

² 平岡塾

英語専門塾です。割と受験業界では有名な塾です。小学校6年の3月から通っていました。4技能を満遍なく鍛えてくれます。受験勉強への重きよりも、真の英語力への重きを置いている塾です。ここにキチンと中学校ぐらいから通うとリスニングにすごく強くなります。あとはライティングの力もかなり鍛えられます。

ただ宿題の量が尋常じゃないです。

² ニルの学校

東大の古漢文対策に入りました、過去問はめちゃくちゃやれます。文脈読み解くことはあまりしません。

² 東大特進

いわゆる東進の上澄みです。林修先生の東大現代文はかなりためになります。東大を受けるならオススメです。しかも、模試の成績がいいと授業が無料になっていきます。

○勉強法・お薦めの参考書や問題集 まずは受験を総括した話から。

今の日本の大学のほとんどは、本人の努力次第で勉強をすれば、入ることができます。

しかし、高校時代という限られた時間で、志望大学に受かるだけの学力を身につけることは非常に難しいです。

そのため、受験においては、効率よく、漏れのない確実な勉強が求められます。

そんなこと言われなくても分かっていると言われるかもしれませんが、意外と実行するのは難しいです。どの教科においてもこのことを意識しておいてください。

僕の学習法や、参考書のセレクションが皆さんの一助になれば幸いです。 〈国語〉

² 古文

古文の基本は、文法を覚えて、単語を覚えて、文章を沢山読むことです。現代の文章と異なる言語だとおもえば、勉強方法の点では英語に似ているものがあります。センターの過去問は文章になれるのに最適です。

l 古文上達(Z会)

古文の最初の一冊としてオススメ。基本的なところが文章を読みながら、全ておさえられるところがポイントです。

l 基礎古文ドリル(河合)

古文の最初の一歩にオススメなもう一冊、上の上達とどちらかをやっておけば問題ないと思います。上の上達に比べてやや網羅性に欠けるかも。ただこの本は二冊でワンセットになっているのでもう一冊とセットでやるといいと思います。

l トレーニング編

上のドリルの実践版。上下セットで補完。

l 古文単語読んで見て覚える315

覚えやすいように様々なところに工夫が施された一冊。1冊目の単語としてはオススメで、でなおかつ、センターならこの本一冊で充分に勝負できる。

〈世界史〉 基本的に通史はゆげ塾のテキストで勉強していました。ゆげに入る前にも通史は一度やっていたのですが、定着度合いが違いすぎたのでテキストに頼りきりになってしまいました。

一定程度世界史の通史が終わったら、簡単に一回回せる問題を短いスパンで解いていくことをお勧めします。

l 世界史用語集(山川)

歴史を作るのは政府ではない、山川だ。。。

l スピードマスター(山川)

センター8割ぐらいのレベルの問題集。一番最初にお勧めの穴埋め式。

l 詳説世界史論述問題集

論述の問題集のネタとしては、最適な一冊。現代史までの時代別の問題と、テーマ別の問題の二部に分かれています。問題の難易度は高めですが良問が多いです。

〈数学〉

一番の苦手科目でした、、、(センターの点数を見ていただければわかるんですが)

文系は難関国立を目指す人は、人並み以上に出来るようにならないとダメです。

僕はそこまでの時間を投入できていませんでした。数学を強みに出来る文系になってください。

数学の基本は①問題量②数学的思考力です。

基本は量をやりましょう。思考力は、簡単に難問をあきらめないことで身についていきます。

l フォーカスゴールド

いわゆる網羅型参考書。青チャートと同様の内容だが、解答の解説がより初学者向け。

そして何より表紙がカッコよすぎ。何だ、あの青チャートのダサさは。(褒めてます)

l 一対一対応

網羅型参考書と二次試験過去問レベルの問題の橋渡し。解説が少し薄い。

l プラチカ

難問をあつめた問題集。これがスラスラ解けたら、東大レベルでも充分合格点を取れる。

〈地理〉

高校の地理という科目は非常に面白い科目です(僕が勝手に言っているだけですが笑)。世界史とも密接に繋がっている科目でもありますので、国立志望者は是非是非地理を選択してみてください。

高校地理は大きく分けて二部に分かれています。

一つは、系統地理。気候や、地形など、地球規模の地理環境や文化、人種など様々抽象的な事項に関する知識を学ぶもの。もう一つは、地誌。系統地理で学んだ内容を具体的な国や地域に当てはめる

もの。大きく二つに分かれています。

勉強の基本はセンター試験と、地図帳、データです。

最低限の知識として、大陸名、大きな山脈、河川、主要国名などは地図をこまめに見て覚えるようにしましょう。最終的な理想は自分で白地図を書いて、世界人口上位都市トップ10の位置や主要河川などがかけることです。(ここまで覚えても世界史の覚える量の10分の1程度)

地理の勉強は暗記にあらず、覚えた数少ないデータを活用する能力を鍛えることにあり。

l 地図(帝国書院)

無難な地図帳。とりあえずこれを買っておけば間違いありません。予備校での使用率もおそらく一番高いです。こまめに見るように。

l 地理用語集

世界史ほど重要ではないですが、基本的な穀物名や河川など調べるのに一冊持っておくと便利かもしれません。

しかし、問題点として用語集に乗っている単語が古いことがあります。地理だけではなく、政治・経済、現代社会にも言えることなのですが、公民系や地理の内容は、世界史を始めとする歴史系の学問と異なり、様々なもの、ことが数年で移り変わります。出版社はあまり売れもしない用語集を1年ごとに刷新するわけもなく、5年放置などざらにあります。そのために、用語集だけでなくこまめに新聞等に目を通し、時事ネタに敏感になっておくことが大事です。(もちろんこれは全ての社会科目にやってほしいのですが、特に、地理、政治・経済使用者などは敏感になってください)

l 資料集

一冊あるとヴィジュアルイメージがわきやすくなります。資料集に関してはいろいろあるので、実際に書店で自分に合ったものを見つけるのがいいかもしれません。

l 地理 100題(Z会)

世界史同様良問ぞろいです。二次試験で使う人向けのなかなか難しい参考書。国立勢がやってもいいと思います。

l 参考書

東進のシリーズ。初学者でも、地理がどんな学問なのか解りやすく書いてあります。

センターまでならこの二冊で充分です。

上巻(系統地理編)

下巻(地誌編)

〈英語〉

受験における最重要科目。英語を制すものは受験を制す。

英語に限らず、語学は時間を投入すればするほどできるようになっていきます。

しかしがむしゃらにやれば良いわけではなく、やはり正しい勉強法を見つけることがやはり大事になります。

基本となるのは、文法力、単語力、構文力、そして、英語への慣れです。これらを念頭に置いて英語の勉強をしておいてください。

一つだけ、勉強法に注意。音読をやれと気軽に言う予備校教師が昨今では大量にいますが、簡単に鵜呑みにしないように。音読は一定程度英語ができる人の監督のもと行わないと、アクセントや、発音のズレが生じて非常に危険です。

受験生は少なくとも夏までには文法は完璧に、単語も1冊目は完璧で、2冊目も頭に入っているという状況にしておきましょう。単語や文法のいわゆる基盤が早い段階から固められると、大きなアドバンテージとなります。

夏休み中〜夏明け頃に過去問に徐々に手を出せるといいです。

l 英頻1000

最強にして至高の英文法問題集。これさえあればセンター英語の文法問題は怖くない。

短いスパンで大量に回して、早めの定着を意識しましょう。

l 鉄壁 英単語

網羅性の高い単語帳です。語源を意識した説明や、意味のまとまりでまとめてあったり、と優秀な単語帳です。ただいかんせん値段が高い。。

l 基礎英文問題精講

構文力をつける一冊。基礎とは書いてあるが骨のある文章が転がっている。訳が非常に綺麗で、格好いい。やや意訳を含むため、英訳の問題集として使うにはやや難あり。(日本語力のある人は除く)

l 英文読解の透視図

構文系の本ではかなり難しい部類。英文和訳の訓練にもなる。受験の直前まで音読用教材としても利用していました。

○さいごに

ゆげ塾は受験世界史専門塾ではありますが、受験に止まらない多くの知識を授けてくれました。ゆげ塾なくして今の僕はないと断言できます。ゆげ先生、chの皆様、そして同期の仲間や後輩のみんなのおかげで得られた合格です。本当にありがとうございました。

未来の後輩たちへ、何か質問等あればいつでも僕のところまで来てください。僕が先輩方から頂いた助けのほんの一部でも君らに引き継ぎたいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

ゆげ塾のさらなる発展と、未来のゆげ塾生の栄光を祈って締めとさせていただきます。

2017/04/18 大学の講義室にて 米田秀司

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