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合格体験記

東京外国語大学国際社会学部 岩瀬昌洋

<高校名>

芝高校 文系Ⅰコース(国立クラス)・現役


<合格校一覧>

東京外国語大学国際社会学部西南ヨーロッパ第1(フランス語)前期(進学) 防衛大学校人社(一次のみ)

早稲田大学国際教養学部(センター利用) 国際基督教大学(センター利用) 国際基督教大学(一般)


<不合格校>

なし

<不受験校> 早稲田大学国際教養学部(一般)

上智大学外国語学部フランス語学科 東京外国語大学国際社会学部西南ヨーロッパ第1(フランス語)後期

早稲田のセンター利用の発表が2/7にあったので2/10の上智及び2/13の早稲田一般はスルー。結局私立は2/4のICUしか受けませんでした。(ICUはセンター利用と一般の発表日が同じ日のためセンター利用を出していても一般を受けざるを得ない)

低く渋い声で的確な理路整然としたツッコミを入れる。知性に富むメガネが今日も光る。


「(ゆげ塾の演習は)いろいろな解法を知ることによって今まで知らなかった、知識同士のつながりが発見できたときの興奮がものすごかったです。」

☆志望校について  外大をはっきり志したのは高2の2月頃。将来やりたい仕事のために大学ではフランス語が学びたかったのと、それと同じくらい英語の勉強もしたかったので志望校は上記のようになりました。絶対に浪人したくなかったので受かった大学ならどこでも行くつもりでしたが、それ以上に「マーチには絶対に行きたくない」という気持ちが強かったのでマーチは受けませんでした。この思いが終盤の支えになっていた気がします。 ☆センターの点数  英語筆記200 リスニング46 国語173(評論42小説39古文42漢文50) 数ⅠA96 数ⅡB75 世界史94 政経88 地学90 合計 862/950 813/900

外大換算 423/450 リサーチは国際社会学部西南ヨーロッパ第1で出し、駿台と代ゼミは全国1位、河合は2位でした。 代ゼミのリサーチは厳しすぎる気がします、全国1位なのにB判定でした(笑)。 外大志望の方はお気づきかもしれませんが僕は外大に必要なセンター科目数より2科目多くやっていました。理由は下に書きます。


ファッショナブルな岩瀬 ☆資格・特技・部活・委員会活動など  硬式テニス部 英検2級(中3の時取得) ドラム 文化祭実行委員会(高2) 運動会実行委員会(高2の終わりから高3の初め) ☆高校での成績  高3の1学期までしっかりテスト勉強していたので成績はけっこういいほうでした。高3、1年間の成績は文系13位でした。高校3年間の評定平均は4.5でした。 ☆模試の成績  以下全て偏差値(点数) また、外大は国際社会学部西南ヨーロッパ第一、早稲田は国際教養学部、上智は外国語学部フランス語学科です 高2 センター試験同日体験受験(1月) 英語筆記67.5(166) リスニング76.6(44) 国語64.0 (142) 数ⅠA59.3(68) 数ⅡB53.9(37) 世界史B  49.4(35) 地学Ⅰ46.2(44) 政経不受験 全統高2記述模試(河合塾、1月) 英語66.1(126) 数学40.3(15) 国語61.9(91) 世界史39.7(9) 外大前期E 国際基督教大学D 早稲田E 上智E 数学と世界史がとても残念(笑)。ここで自分の受験において数学の記述が必要ないことに気づき、記述式の模試では数学の受験をやめました。 第1回センター試験本番レベル模試(東進、2月) 英語筆記65.8(156) リスニング75.2(48) 国語51.3(97) 数ⅠA45.3(50) 数ⅡB47.5(55) 世界史B 55.4(50) 地学Ⅰ52.9(49) 政経不受験 このできなさは東進との相性の悪さのせいだということにして東進のセンター模試を今後一切受けないことを決意。


投球する岩瀬

高3 第1回全統マーク模試(河合塾、5月) 英語筆記66.6(183) リスニング79.3(48) 数ⅠA57.0(69) 数ⅡB52.3(55) 国語61.5(139) 地学Ⅰ52.0(55) 世界史B59.0(69) 政経40.9(34) 合計60.7(606/900) 外大前期D 外大後期E 早稲田(セ)E 国際基督教大学(セ)E 第1回全統記述模試(河合塾、5月) 英語72.9(152) 国語62.4(101) 世界史58.9(55) 外大前期B 外大後期A 早稲田C 国際基督教大学A 上智C 第2回全統マーク模試(河合塾、8月) 英語筆記69.0(179) リスニング76.5(44) 数ⅠA58.7(69) 数ⅡB49.6(45) 国語64.0(144) 地学Ⅰ47.0(41) 世界史B79(62.6) 政経61.8(65) 合計64.7(621/900) 外大前期B 外大後期C 早稲田(セ)E 国際基督教大学(セ)E 第2回全統記述模試(河合塾、9月) 英語75.6(161) 国語56.8(103) 世界史71.3(85) 外大前期A 外大後期A 早稲田B 国際基督教大学A 上智A 第3回全統記述模試(河合塾、10月) 英語75.1(174) 国語61.7(117) 世界史72.7(84) 外大前期A 外大後期A 早稲田A 国際基督教大学A 上智A 第3回全統マーク模試(河合塾、10月) 英語筆記67.0(185) リスニング74.6(42) 数ⅠA57.2(71) 数ⅡB60.3(67) 国語59.7(142) 地学Ⅰ58.7(69) 世界史B67.9(92) 政経55.2(57) 合計65.7(680/900) 外大前期C 外大後期D 早稲田(セ)E 国際基督教大学(セ)D 全統センター試験プレテスト(河合塾、11月) 英語筆記65.4(193) リスニング70.0(40) 数ⅠA62.5(82) 数ⅡB63.0(81) 国語57.9(143) 地学Ⅰ69.0(87) 世界史B67.9(94) 政経55.2(61) 合計66.8(734/900) 外大前期B 外大後期E 早稲田(セ)D 国際基督教大学(セ)D 阪大本番レベル模試(東進、12月) 外国語学部で受験 英語223/300 国語46/100 世界史49/100 記述模試の英語が外大にくらべてはるかに簡単で判定があてにならないので実力を試すために受験。Aラインを英語は11点、世界史は4点オーバーしたのですが、記述対策を全くしていなかった国語は21点足りませんでした。 英語は外大より少し簡単(特に英作文の文字数が少ない)、世界史は全範囲なので外大より少しむずかしいという気がしました。 僕は申込みをしようと思ったタイミングが遅かったので東進の阪大模試にせざるを得なかったのですが、母数が少ないらしく、東進渋谷駅西口校の用途のよくわからない小部屋で受けさせられました(笑)。しかも一緒に受験するのは三人だけ。受けるなら他の予備校の阪大模試がいいのではないでしょうか。 センター試験プレテスト(駿台、12月) 英語筆記70.0(190) リスニング67.3(40) 数ⅠA58.6(81) 数ⅡB59.8(68) 国語60.4(168) 地学Ⅰ60.4(71) 世界史B68.2(98) 政経67.6(74) 合計68.0(744/900) 外大前期A 外大後期A 早稲田(セ)B 国際基督教大学(セ)A 判定ゲロ甘でしたがこれのおかげでいい気分で年越せました(笑)。 僕はけっこう模試の結果に一喜一憂していました。それでもっと勉強しようと思えたのでそれはそれで良かったと思います。10月の全統記述模試で全部A判定だったときはさすがに気がぬけましたが。 反省点としては全く復習をしなかったことがあげられます。性格のせいなのか、全くやる気が起きませんでした。直前期に「これ前どっかで見たなあ、でもわからない」みたいなことがけっこうあったので復習はしたほうがいいでしょう。 あと、普段の模試からマークミスには細心の注意を払うべきでした。僕はほとんど気にしていなかったのでほぼ毎回マークミスがあったのですが(最大24点失った)、その経験のせいでICUと早稲田のセンター利用の発表までの間「マークミスをしているのではないか?」という激しい不安に襲われました。



岩瀬の先輩となった 1 期生の高倉先輩(東京外大・中国語学科)と ☆受験生活の流れ  (1)高2のセンター試験同日受験以前 高2の一年間は文化祭の準備などで定期考査前以外は全く勉強しませんでした。英語だけは好きで中一から塾に行っていたのですが、その貯金はこの時期に使い果たしました。勉強しなければいけないということは薄々気付いてはいたのですが、冬休みは現実から目を背け、あまり勉強しませんでした。しかし、センター同日で自分の実力の無さを思い知り、勉強開始。 (2)センター同日~夏休み 二次もある英語と世界史(1月後半にゆげ塾に入る)を中心に、徐々にセンターまでの科目の弱点(特に数学)を補うという方針で勉強していました。3月4月は運動会の準備でめちゃめちゃ忙しかったのですが、コンスタントにやるようにしていました。この頃ICUの過去問を解いてみたらできなすぎて「個別に対策する時間はないから私大をセンター利用でとろう」と決意。数ⅡBと政経を始めました。社会二科目目を政経にしたのはICUの一般の社会科学に一番役に立ちそうだったからです。今年の社会科学は世界史中心であまり政経は役に立ちませんでしたが、2011年と2009年の社会科学は政経が大部分を占めていたのでかなり役に立ちました。ICU志望の人は世界史だけでなく、政経もやったほうがいいのではないでしょうか。

(3)夏休み前半 5月のセンター模試の結果が悪く、「英語と世界史よりセンターまでの科目がむしろやばいのでは?」という不安から数学と政経ばっかりやっていました(8割くらい)。今思うと、この時期はもっと英語と世界史をやっておくべきでした。センター対策は2学期からで十分間に合います。 (4)夏休み後半、9月 前半のがんばりにもかかわらず、8月初めのセンター模試で点数が伸びず(マークミスで24点失ったのも一因)、萎えて英語と世界史しかやらなくなりました。センター模試の点数が伸びなかった原因は実践不足だったと思います。数学はひたすら青チャートの基本例題を解く、政経はひたすら参考書を暗記するという感じでしたが、もっとセンターの過去問を解くべきでした。 (5)10月~センター試験 この頃自分で解いてみたセンター古典が100点中40点くらい(古文は6点w)でとても焦り、駿台で古典をとり始める。まあ2か月間ほぼノータッチだったことを考えると当然でした(笑)。10月のセンター模試で早稲田とICUのセンター利用のためには学力がはるかに足りないことに気づき、センターまでの科目の配分を増やし始めました(センターが近づくにつれて5割、6割・・・という感じ)。英語は力を落とさないようにコンスタントにやっていたのですが、世界史は10月から一切やらなくなり、センター試験本番のころにはガンディーがいつ活躍したか全くわからなくなるほどまで衰えました。やはりバランスは大切です・・・・・。 (6)センター試験~二次試験 センターで思っていたよりいい点数がとれ、だらけました。センター直後、センターリサーチの全国1位、早稲田とICUの合格で計3回だらけたのですが、「後悔はしたくない」という思いからなんとか持ち直しました。各受験校の過去問はこの時期に始めたのですが、全然遅くなかったです。同じ過去問を何回も解くのは意味がないと思っていたので、全部一回しか解きませんでした。過去問と並行して、センターまでに衰えきった世界史の暗記をやりました。外大は近現代しか出ないので宗教改革から現代史まで。

(7)二次試験~発表 僕は後期も外大にだしていた(外大は前期も後期も足切りがない)のでこの時期は一応勉強を続けていました。ただ、やる気が出るはずもなく、この時期が僕の受験生活で最も勉強しなかった時期でした(後期受けていたらたぶん落ちていたでしょう・・・)。外大後期の過去問を見て教養の必要性を感じたのでずっと東大の英語の教科書を読んでいました。文章が外大前期後期より少し易しく、取り扱っている話題がどれも面白かったので前期の前に読んでおけば良かったと後悔しましたが。 読んだ東大の参考書(参考までに) On Campus(東京大学出版会) Campus Wide(東京大学出版会) 他にもいっぱいある様です。 全体的に見るとやはりバランスが欠けていたと思います。二次対策とセンター対策のどちらかに傾きすぎた時期の後はもう一方のリハビリが大変でした。しかし一方で飽きっぽい僕が一年間を通して勉強を続けられたのは中心に据えてやることをたまに変えていたからな気がします。自分の模試の成績や性格などいろいろ考慮して計画を立てたほうがいいのでは。


岩瀬の背中を食卓替わりに使う梶谷と米原(早大・文化構想) ☆自分なりの受験戦略  自分がやっていて良かったと思うことを紹介します。 まず、勉強する場所を統一したことです。僕はまわりに誰もいないほうが集中できたので一年間ずっと家で勉強していました。また、家で勉強すると移動、トイレ、ご飯など様々な時間が節約できます。デメリットはだらける機会が増えてしまうのと長期休み(夏休みと直前期)にとても寂しいことです(笑)。 二つ目は寝起きの時間を崩さないようにしたことです。僕は夜11時に寝て6時に起きていました。やっぱり体調を崩している時間はもったいないです。 三つ目は適度に息抜きしていたことです。テレビ、漫画、友人との歓談、音楽鑑賞などは「もし第一志望に落ちてしまっても後悔することにはならないだろう」という程度はしていました。これがなかったら僕は確実に受験を乗り越えられなかったし、これによって勉強により集中できました。 ☆勝因  全体 英語と世界史が早くから安定していたことですね。二次がこの2科目だけだったのと、私立も、この2科目であまりやるつもりのない国語を補って受かろうと思って早くから集中的にやっていたおかげです。安定していたので直前期にはこの2科目の分量を減らして(世界史は減らしすぎた)センター対策をしっかりすることができました。 ICUと早稲田のセンター利用(センターの勝因) 模試の結果を参考に、苦手科目(数ⅠA、数ⅡB、国語)の対策を早めに始めたのが良かったと思います。あと、この3科目に関しては、ただひたすら過去問とセンター模試の過去問を解く、という方法が功を奏したと思います。回数を重ねるごとに点数も上がっていきました。 ICU(一般) リベラルアーツ以外過去問を三年分解いてしっかり時間配分把握していったので全部時間内に解ききれました。しかしリベラルアーツは赤本についていた例題を信用して本番も同じペースで解いたところ・・・・・本番のほうがはるかに難しく、ラスト5分で20問解くはめに(笑)。絶対にマネしてはいけません。 外大 センター、世界史でかせぎました。世界史はセンター後のがんばりのおかげで語句問題は満点、論述含めて9割超えたと思います。英語は記号問題が過去最悪の出来で、周りと差をつけるほどはとれなかった気がしますが、直前の努力が実って合計40分である程度のレベルの要約と英作文を書きあげ、時間内に全て解き終えることができました(過去問では2回しか時間内に終わらなかった)。たぶん7割くらいです。

前期試験が終わった後、岩瀬は 「やる気がないけど、机を離れては駄目だから…」といって読書をしていた。 ☆ゆげ塾の活用法  高2の1月の記述模試の世界史9点(義浄とチャンパーと記号しかあってなかった)で自分の暗記がいかにその場しのぎの勉強だったか思い知り、悩んでいたときに米原に紹介され、1月の終わりごろ入塾。週2で授業を受け、夏休み中にカリキュラムを全て消化する予定でしたが、他塾の曜日変更に伴いゆげ塾の曜日も変えざるを得なくなり、予定より3か月遅れて11月に全て終えました(途中1か月間くらい空白の時間があった)。他の教科にさける時間は少なくなってしまうのですが、授業がとにかく面白かったので週2回通うこと自体は全然つらくなかったです。 論述は早い時期はなかなか予定があわず、あまり回数参加できませんでした(もっと出たかった・・・・)。初めて出たのは10月頃でしたが、他の人の解答や自分の解答について議論するのはとても刺激になるし、ためになるし、面白かったです。欠点は回数が少ないことです。 自分は国立志望でしたがけっこう演習にも参加しました。絶対に浪人したくなかったので私大にも確実に受かりたかったし、何より面白かったからです。いろいろな解法を知ることによって今まで知らなかった、知識同士のつながりが発見できたときの興奮がものすごかったです。最初はできなくて悔しかったけど回を重ねるごとに点数は上がりました(10月以降世界史をやらなくなり急降下する)。 ☆他塾・学校の活用法  学校 授業は基本的に全部まじめに受けていました。内職よりは授業受けて復習したほうが効率いいと思います。特に秋頃はどの科目も演習だったのでしっかり取り組みました。英数国は授業でやった問題を家で復習、理社は家で勉強してつけた知識を学校の授業で確認するという感じでした。 友達としゃべったり遊んだりするのが大好きで、いい息抜きになったので毎日休まずに通いました。これがなかったらたぶん僕は勉強を投げ出していたでしょう(笑)。 駿台(古典) 10月に予備校を探し始めたのですが、パンフレットなどを見る限り駿台が、一番クラスが細かく分かれていて自分のレベル、必要に合った授業が受けられると思ったので決めました。また、夏期講習を受けていたのでテストを受けずに認定がもらえたのも一因です。古文も漢文もどのように文章を読み進めていくかを学べて自分の弱点を補えました。また、単語、文法で覚えなきゃならないものだけをピックアップしてくれたので10月以降自分では参考書をやらずにすみました。 他には現代文、政経を夏期講習で、現代文、古文、数学を冬期講習でとりました。すべてセンター用です。数学は簡単で時間がもったいないと感じたので、親に謝罪して途中から欠席しました。講習をとる際には自分に本当に必要なものを考えてからとってください。 おすすめの先生 栗原先生(古文) カリスマでした。どのように文章を区切れば文が読みやすくなるかを教えてくれます。しかしギャグが面白すぎて笑いをこらえている間に授業が先に行ってしまうことがしばしば。 稲垣先生(現代文) 夏期、冬期の講習で稲垣先生のセンターの講習を受けました。現代文は文章がちゃんと読めていれば問題も解けるということを教えてくれます。解説もわかりやすく、疑問はほとんど残りませんでした。 英語は中1から個人塾に通っていました。個人塾だと先生との話がしやすく、英作文の添削がしてもらいやすいという利点がありました。



徹夜演習明けで疲労困憊の岩瀬 ☆科目別体験談と使った参考書  二次で使う英語と世界史以外は全てセンターまで(国語も私大は無視してセンター対策しかしてなかった)だったのでそれをふまえて参考にしてください。 (1)英語 もちろん受験を通して一番やった科目です。単語と文法は夏休みにやっただけであとはセンターまではずっとひたすら文章読んでいました。量をこなしたので読解力と速読力はだいぶつき、幅広い設問に対応できるようになりました。センター英語なら時間内に各文章を3回ずつ読んでゆっくり回答できるほどになり、一回も過去問解かなかったのに満点とれました(笑)。センター後は外大の過去問を解き、復習する、という作業を繰り返していました。この時要約と英作文は学校か塾の先生に見てもらっていました。外大の特徴である要約と英作文だけやっていたこと、思ったことを書きます。 要約 センターまでは特に何もやってなかったです。というか何やればいいのか良くわりませんでした。とりあえずセンター後に過去問をやって添削してもらっていたのですが、要約する段階で単語がぱっと出てこず、時間を食うということがけっこうありました。単語が「読んでわかる」ではなく「使える」レベルにしておくべきだったと思いました(ただし方法は不明・・・・・単語帳何週もすればなるのかも・・・)。

英作文 夏休みから塾で見てもらっていました。外大を受けるなら早期からの対策が必須です。僕はある程度本数は書いていたのですが、もっと時間を意識して書くべきでした。センター後に過去問を解いてみたら熟考する時間がなくてかなり焦りました。あと、要約と英作文は必ず誰かに添削してもらったほうがいいです。添削してもらわないと学べないことがたくさんありました。 使った参考書

『速読英単語 必修編』(Z会出版) 速単最大のうりである文章はめんどうくさくて一回も読みませんでした(笑)。単語帳は自分の気に入ったのをやればいい気がします。英語は将来使う予定なので覚える際にしっかり発音意識して音読していたのですが、これが結果的にセンターの発音アクセント対策になっていました。必要ないかと思って上級編はやらなかったのですが、思いっきり必要でした。外大の過去問を解き始めてからとても後悔・・・・。

『UPGRADE』(数研出版) 解説が素晴らしい。文法語法が類似形ごとにまとまっていて覚えやすいです。夏休みに3周しました。 東大の英語 リスニング15ヶ年(教学社) 全部外大と同じ放送1回でやりました。いい練習になります。

『CNNニュースリスニング』(朝日出版社)季節ごとに発売

『CNN ENGLISH EXPRESS』 毎月発売 どちらもipodに入れて空いた時間に聞いていました。素材がニュースなので色々な話題が入っていて面白いです。

『東京外大の英語』(トフルゼミナール英語教育研究所) 世界史も載っています(笑)。設問ごとに練習問題が載っているので過去問を一通りやった後に苦手な穴埋め問題だけやりました。 (2)世界史 外大の論述は簡単で直前まで対策する必要はないと思っていたので(けっこうなめていましたごめんなさい)ずっと暗記に力を入れていました。暗記はもちろんゆげ塾のテキストと資料集を中心に行っていました。その際にはストーリーを音読しながら、同時に裏紙に写していました(暗記科目は全部こんな感じ)。単語だけ裏紙に書く人がいるのですが、そうすると流れが抜けそうで怖かったので重要な流れも裏紙に書いていました。全体としては暗記→一問一答→100題→教科書でストーリー確認というサイクルで勉強していました。かなり時間はかかるのですがその分抜けは少なかったと思います。論述は結局ゆげ塾の授業以外は過去問しかやりませんでしたが十分でした。 使った参考書(資料集と100題はHPにあるので割愛)

『世界史B一問一答』(東進ブックス) 最強。余白がたくさんあって色々書き込めるし問題の下にのっている雑学が面白かったので飽きずに取り組めました。ものすごく細かい知識はマジックで消して二度と見なくていいようにしていました。 教科書(東京書籍) 山川の教科書が読んでいて退屈だったのでこれに変えました。ストーリーの確認に最適。


国立志望ながら岩瀬は私大演習にもよく出た(演習の結果)



(3)国語 現代文

10月までは夏休みに駿台でセンター対策の講座をとった以外は読書しかしてなかったです。この講座がとても面白く、解き方も明快だったので現代文がけっこう好きになりました。読書は新書と小説を交互に、電車に乗っている時間に読んでいるだけでした。これで何か解く力がついたわけではなかったですが、文章を読むスピードが上がったし、小難しい文章に圧倒されることが少なくなりました。駿台の同じ講座を直前期もとりました。10月からはセンター、センター模試の過去問を解いては復習するということしかしてなかったです。 読んだ本の一部(参考までに) 小説 「風の歌を聴け」「1973年のピンボール」「羊をめぐる冒険(上)」「羊をめぐる冒険(下)」「ダンス・ダンス・ダンス(上)」「ダンス・ダンス・ダンス(下)」 全て村上春樹著 新書 「金融史がわかれば世界がわかる」倉都康行著 「雇用はなぜ壊れたのか」大内伸哉著 小説と新書どちらも書店で見て、面白そうだと思った本を読んでいました。「世界史に関する本を読まなきゃ」という気持ちがなかったわけではないですが、あまり惹かれない本を読んでもストレスがたまりそうだったので読みませんでした。 古文 夏休み明けまでは春休みと夏休み前半に単語を覚えた以外特に何もやらなかったです。9月の終わりにやったセンターの過去問が悪くて焦って単語と文法をやったが思うように文章が読めるようにならず、駿台に入塾(漢文もついていた)。どのように文章を読めばいいかが次第にわかっていきました。駿台入ってからはセンターの過去問以外は駿台の復習しかしなかったです。 漢文 駿台入るまで本当に自分では何もやりませんでした。ただ、漢文のすてきな教訓やとんちのきいた感じがとても好きだったおかげか、あまり悪い点数をとったことは無かったです。 駿台入ってからは古文と同じくセンターの過去問以外は駿台の復習しかしませんでした。駿台では文章を読むときのコツを色々学び、正確性が増しました。 全体 高2のセンター同日体験から11月の河合のセンタープレまで神の見えざる手に操られているかの如くずっと140点前後をとり続けました。10月からは危機感を感じ、センターの過去問を解き始めました。過去問は学校で配られた尚文出版のものを使っていました。センターの過去問は本試と追試合わせて19回、センター模試の過去問は河合と駿台のものを合わせて12回解きました。合計31回(笑)。回数を重ねるごとにだんだんコツをつかんでいき、ゆるやかながら点数を上昇させることに成功し、本番で自己ベストを出せました。 使った参考書

『重要古文単語315』(桐原書店) イラスト、語呂がくだらなくて覚えやすかったです。音読しながら裏紙に書きなぐり、単語を見たら意味が全部出てくるようにしました。

『富井の古典文法をはじめからていねいに』(東進ブックス) これも語呂とか歌が覚えやすいです。特に助動詞の接続の歌が最強。古文の問題解く時は必ず脳内再生していました。

『マーク式総合問題集国語2012』(河合出版) 5回分掲載 2012大学入試センター試験実践問題集(駿台文庫)7回分掲載 どちらも大きさが本番と同じでコピーの必要がなく、解説が詳しくて復習しやすいです。 (4)数学 ほんとうに直前までのびませんでした。理由は確実に実践不足です。一学期に青チャートの基本例題を2周、夏休み前半に1週したのですがそれで満足して他には何もやらなかったのがだめでした。何もやらなかった夏休み後半、9月を経て反省し、10月から過去問を始めたところぐんぐん点数がんのびました。過去問を解いたら間違ったところを復習して次の過去問を解く、という感じでひたすら量をこなしました。数ⅡBはセンターの過去問と模試の過去問合わせて35回、数ⅠAはセンターの過去問だけ8回ほどやりました。 使った参考書

『青チャートⅠA』(数研出版)

『青チャートⅡB』(数研出版)

基本を定着させるのにぴったりでした。僕はセンターまでなので基本例題しか解きませんでした。しかし、基本はあくまで基本なので何周かやったらすぐ次のステップに進むべきでは。

『センター試験過去問演習数学ⅠA』(東進ブックス)

『センター試験過去問演習数学ⅡB』(東進ブックス)

赤本だと直接書き込むには小さすぎて(コピーする時間がもったいないので過去問は基本的に全部書き込んでいた)計算スペースが足りないので大きさが本番と同じこれらを選びました。旧課程の問題を現行課程にアレンジしてあり、本試と追試合わせて20回分載っているのも魅力です。回数こなしたい人におすすめ。しかし解説にところどころ不親切で言葉足らずな部分があり、そこをいちいち友達に質問しなければいけなかったのは面倒でした。

『2012マーク式総合問題集 数学ⅡB』(河合出版) 8回分掲載

解説がわかりやすかったです。

岩瀬と伊藤稜(中央・法)は同じ芝

(5)政経 倫政が始まったのでやる人はあまりいないかもしれませんが一応。夏休み前半に参考書を1周、11、12月に2周しました。暗記方法は基本的に世界史と同じ感じ。学校で授業を受けていなかったので参考書しかやってないです。夏休み前半は参考書しかやらないで、点数もあまりのびなかったのですが、直前期は参考書と並行して過去問(5年分)もやったのでどこを重点的に暗記すればいいのかがわかっていき、点数ものびました。 世界史選択の人には政経かなりおすすめです。政経やるときに世界史の知識がかなり役に立つし、政経をやることによって世界史の理解が深まります(特に現代史)。 使った参考書 『政治・経済の点数が面白いほどとれる本』(中経出版) センターに的を絞っているのでセンター対策をほとんど過不足なく行えます。ときどき難しくてわからないことが出てきますが、だいたいわかりやすかったです。時事問題にも対応。


『センター試験への道 政治経済』(山川出版社) 分野別に分かれているので赤本で解けなかった分野vだけやりました。解説が少ないのがたまに傷。 (6)地学 大好きでした。地学も暗記方法は世界史と同じで、参考書→一問一答→問題集という感じで進めていました。参考書は春休みに1周、直前期に2周したのですが春休みはやらなくてよかったと思います。すぐに忘れてしまって秋頃には何もやってないのと同じ状況でした。直前期に詰め込めばどうにでもなる気がします。赤本は直前に5年分解きました。個人的に、センター理科として地学おすすめです。他の科目をとった人を見ると地学は量も少ないし、化学式もほとんどないし、計算も一部しか使わないので楽です。 使った参考書

『田中理代の地学完結 センター地学Ⅰ』(旺文書) コンパクトにまとまっているし、図も豊富です。しかし、コンパクトにしようとしすぎたのか、ところどころ説明不足と感じるところがありました。僕はそこを学校の先生に質問していましたが、学校で授業をとってない人にはおすすめできないです。

『一問一答 地学Ⅰ』(中経出版)

地学の一問一答は世の中にこれしかないようです(笑)。基礎が確認できます。


『マーク式基礎問題集 地学Ⅰ』(河合出版)

マーク形式で基礎的なことから発展まで演習できます。多少細かすぎる部分もありますが、問題を実際にやることで自分の暗記の穴を発見できました。



岩瀬と愉快な仲間達

野末(明治・商)/梶谷(一橋・商)/中嶋(早大・教育)/海老原(早大・商)/橋口(消息不明‥)


☆さいごに 

ずっと見つめ続けた(前半はただ見つめるだけでしたが)外大に合格できて感無量です。受験勉強をしている最中はとてもつらくて、「遊びたい」しか言っていませんでしたが、終わってみると本当にやってよかったと思います。色々な学問に触れて興味も広がったし、前より本を読むのが楽しいです。この、とても意義のあった受験勉強を手伝っていただいたゆげ先生はじめ、様々な方に感謝です。そして、最も支えてくれた両親に恥じない学生生活を送りたいです。


自分の体験記が誰かの参考になれば幸いです。



2012年4月20日時点での記録です。

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