東京大学文科三類 タナカ(仮名)
- 3月27日
- 読了時間: 19分
更新日:3月28日
ゆげ塾はリアルタイムでの会話を重んじており、高レベルかつ高速な授業の中で即座に思考を言語化する機会を与えてくれます。東大が求める能力を伸ばすのにピッタリな環境です。

目次
第1章 はじめに
第2章 東大受験に至る経緯
第3章 東大受験にあたる戦略
第4章 東大受験の体験記
第5章 学業成績
第6章 受験を終えての所感
第7章 おわりに
第1章 はじめに
1.1. 記事の概要
本稿は、2026年度東京大学入学試験(一般/前期)で文科三類に合格した筆者が、自身の受験生活を振り返る記事です。ゆげ塾生・東大受験生をはじめとする大学受験関係者の方々を対象としています。
本稿に限らず、合格体験記というものは得てして参考にならないものです。娯楽としてお読みください。
1.2. 受験結果
【合格校】
東京大学 文科三類
早稲田大学 法学部(一般)
早稲田大学 文化構想学部(一般)
早稲田大学 文化構想学部(共テ併用)
上智大学 法学部 法律学科(共テ4教科利用)
防衛大学校 人文・社会科学専攻(一次のみ)
【不合格校】
早稲田大学 法学部(共テ利用)
早稲田大学 政治経済学部(共テ利用)
早稲田大学 社会科学部(共テ利用)
【補欠校】
上智大学 法学部 法律学科(共テ3教科利用)
1.3. 共通テストの自己採点結果(偏差値は共テリサーチより)
計848点(84.8%) 判定C
世史 91点 66.1
地理 83点 62.8
国語 172点 66.3
英R 96点 63.5
英L 83点 64.7
地基 44点 67.2
生基 50点 64.2
数1A 83点 67.8
数2BC 73点 57.8
情報 73点 59.8
1.4. 自己紹介
◯高校:やぎを飼っている高校(仮名)
◯現役
◯部活等:合気道部、生徒会、文化祭、体育祭でいずれも幹部職を務めていました。その他、小規模なものも含めると10〜20程度の団体に所属していました。
◯資格:合気道初段
◯課外活動:国内中高生向けのサイバーセキュリティ大会で、友人数名と共に全国優勝しました。
第2章 東大受験に至る経緯
2.1. 中学入学〜高1春
中学受験で、私立中高一貫男子校に入学しました。放任主義的な校風であったことも相まって、中2から中3にかけてかなり自堕落な生活を送っていました。
高校に上がる頃から、少しずつ勉強へ意識を向け始めました。学校の勉強に真面目に取り組むほか、大学受験を見据えて塾にも通い始めました。その中のひとつがゆげ塾で、中3の冬から通い始めました。
この頃は特にやりたいこともなかったので、志望校を聞かれた時はとりあえず「東大」と答えていました。
2.2. 高1春〜高2冬
学校の勉強をメインに据えつつ、ゆげ塾に継続的に通いました。ゆげ塾の授業は新しい気づきや発見をもたらしてくれるので、毎週楽しく通うことができました。また、授業内でアウトプットまでみっちり行えるため、知識をきちんと定着させられるのも良かったです。この時期に学んだ内容であっても、受験直前期に鮮明に思い出すことができました。
また、この頃に少しずつ志望分野と志望校を固めはじめました。ゆげ塾は、高校生や浪人生と同じくらい、社会人の生徒も多く受け持っています。このことは、「勉強は学生がするもの」だと思い込んでいた私にとって衝撃的でした。ある時、ゆげ塾の社会人向け講座でご一緒した社会人の方が「人間、一生勉強だからねえ」と呟いていらしたのが強く印象に残りました。次第に、「勉強、つまり新たな知識を得続ける営みは、人間の人生そのものなのだ」と感じるようになりました。そこで、「学問についての学問」である教育学に興味を抱き始めました。調べてみると、国内の大学の教育学部はほとんどが教員養成所であり、私の満足するレベルで「教育学」を扱える大学は東大か京大くらいしか無さそうだ、という結論に至りました。前述の発言をされた社会人の方が東大卒でいらしたこともあり、『東大文科三類→教育学部』という進路を本格的に考え始めました。
早期に世界史を固められたことで、成績は順調に伸びていきました。高2の終わりには、高校の学年上位3割に入る程度の成績を取っていました。1日の勉強時間は1〜2時間ほどでした。
2.3. 高2冬〜高3GW
文化祭準備が忙しく、丸2か月ほど受験勉強を中断していました。この判断は正解だったと思っています。部活や委員会活動を思い残すことなくやり切ることで、その後の気持ちの切り替えもスムーズに行えました。
文化祭後、いよいよ「受験生」という自覚を持ち始めました。受験戦略(次章にて後述)を練ったのち、1日の自由時間の大半を勉強に使う生活を始めました。これ以降の1日の勉強時間は5〜6時間ほどでした。

(高1冬、池袋にて)
第3章 東大受験にあたる戦略
3.1. 「基礎」と「実践」の定義付け
受験に限らず、プロジェクト遂行のためには、タスクを「基礎」と「実践」の二つに分けることが肝心です。
基礎とは、「いつどのような状況でも前提となる活動環境の設定」です。受験でいうと、志望校・学部選択、科目選択、塾・予備校選択などが該当します。
実践とは、「目標達成に直接繋がるタスク」です。受験でいうと、問題演習や語句暗記などが該当します。
受験生は、遅くとも夏までに基礎を固め、秋以降に実践を本格化させていくのが良いでしょう。
3.2. 基礎① 〜倫理観の設定〜
数ヶ月間にわたり努力を続けるために、まず自身の倫理観を改造しました。具体的には、努力のためのキリスト教であるカルヴィニズムに倣いました(あくまで真似事です)。
カルヴィニズムは様々な要素で構成されますが、ここでは「予定説」について詳述します。「未来の成功は既に運命的に決まっている。努力することでそれを実感できるはずだ」という考えです。「東大に受かるために努力する」のではなく、「運命として東大合格は確実。受験勉強はそれを実感するためのお祈りだ」と捉えることで、プレッシャーに押しつぶされることなく努力を続けられます。
「虫歯にならないために今日もガンバって歯磨きするぞ!」と意気込む人は少ないですよね。「虫歯になることはまず無いだろうが、安心材料として今日も歯磨きしよう」と無意識のうちに考えている人が大半でしょう。歯磨きと同様に受験勉強も、目標を意識しすぎることなくリラックスして取り組むことで無理なく継続できます。
3.3. 基礎② 〜志望校・学部の選択〜
前述の通り、東京大学文科三類を志望しました。
3.4. 基礎③ 〜受験科目の選択〜
地理歴史は、世界史・日本史・地理のうち2科目を学習する必要があります。ゆげ塾で既に学習を進めていた世界史は確定として、もう1科目は地理を選びました。ゆげ塾での学習を通して世界地図が既に頭に入っていたためです。
共通テストの理科基礎は、生物基礎と地学基礎を選択しました。中学受験の知識を活かせるためです。
3.5. 基礎④ 〜成績の自己分析〜
国語 ◎
数学 ×
世史 ◎
地理 ◯
英語 ◯
生基 ◯
地基 ◯
情報 ◯
3.6. 基礎⑤ 〜塾・予備校等の選択〜
3.6.1. 国語
3.6.1.1. 現代文
現代文は、主に参考書でカバーしました。
東大現代文といえば東進の林先生が有名ですが、個人的にはあまり相性が合いませんでした。パズルを解くような読み方ではなく、もっと肩の力を抜いた普通の読み方が好みなので、そちらを極めようと考えました。元々の自分の文章読解力に自信があったため、時短のために予備校ではなく参考書での学習を選択しました。
高3GWから夏にかけて、『大学受験のための小説講義』『船口の最強の現代文 記述トレーニング』『東大現代文プレミアム』の3冊の参考書を仕上げました。特に1冊目は、東大文系受験生に強くお勧めしたいです。早稲田大学の石原千秋教授による著作で、厳密に言えば参考書ではなく新書です。アカデミアの視点から受験小説を読み解くユニークな1冊で、東大国語第4問に取り組む際に役立ちます。
高3秋以降は、高校のA先生に東大の過去問を計10年分弱ほど添削していただきました。二次試験の数日前まで丁寧に添削していただけたことは、感謝してもしきれません。
3.6.1.2. 古文・漢文
学校の授業をきっちり受けていたことで文法は完璧だったので、『青本25ヵ年』で過去問演習を計10年分ほど進めました。古文単語や古文常識は『マドンナ』シリーズで学習しました。
3.6.2. 数学
高1の春から3年間にわたって、町の小さな個別指導塾に通いました。また、東進東大特進コースも演習に一部利用しました。
まず、『青チャート』と『重要問題集』で基礎力をみっちりと固めました。少なくとも青チャート例題レベルまでは、演習を何度も繰り返して解法を覚えてしまいましょう。
高3秋以降は、共テと東大二次の形式に慣れていきました。東大レベルともなると、解法暗記だけでは不十分(≠不必要)なので、『赤本25ヵ年』を用いて独特の閃き力や根気強さを養っていきました。
最終盤には、東大特進コースの『数学の真髄』のテストゼミにも参加し、論理的な記述法について学びました。部分点を最大化できるようになっただけでなく、自分の思考を整理して正解に近づくことができるようにもなりました。
3.6.3. 世界史
最初から最後までゆげ塾のみを利用しました。
あえて大学範囲まで踏み込むことで歴史を理論的に捉える授業、インプットとアウトプットを同時並行で行う独特の学習形式、そして何よりも人と人との距離が近いカジュアルな雰囲気が魅力的でした。共テ・私大・国立二次の演習制度も完備されているため、「ゆげ先生のおもしろ話」を「試験での点数」に繋げる訓練もでき、受験世界史を学ぶ環境としては他塾の追随を許していません。
世界史専門塾ということで、私大志望者が塾生の半数以上を占めてはいますが、私はぜひ東大志望者にこそゆげ塾への通塾を勧めたいです。東大の世界史は、短時間でいかに整合性のある歴史的思考を行ってそれを言語化できるか、という能力を測っています。ゆげ塾はリアルタイムでの会話を重んじており、高レベルかつ高速な授業の中で即座に思考を言語化する機会を与えてくれます。東大が求める能力を伸ばすのにピッタリな環境です。
3.6.4. 地理
高校の授業をベースにしつつ、その補強として河合塾マナビス、河合塾、東進東大特進コースを併用しました。
まず、マナビスの伊藤先生の『地理総合・地理探究(ハイレベル)』で基礎的な知識を学びました。地理といえばやはり河合塾ですし、高レベルな地理の授業は対面よりも映像の方が理解しやすいと個人的に考えているので、マナビスが最適解でした。
インプットをある程度済ませた後は、高校のH先生の授業で学習をなるべく完結させました。授業内容はかなり独特で、例えば環礁島の土地利用を考察したり、南米の湖沼のボーリング調査結果から人類の農耕の起源を探ったり、丸の内を半日かけて散歩したりしました。直接受験に関係する授業ではありませんが、長期的な思考力を養ってくれましたし、何よりも受験生活を豊かにしてくれました。
学校の授業の傍ら、東進の村瀬先生の『東大地理特講』や河合塾の伊藤先生の『冬季講習 東大地理』で受験的な対策を補いました。
3.6.5. 英語
河合塾マナビスと東進東大特進コースを併用しました。
マナビスでは、高1の冬頃の入塾以降、1年半にわたって英文法や英文読解の授業を合わせて5個ほど受講しました。河合塾の英語科講師には理論派の方が多く、文法に忠実な言語学的な読み方を初学の段階で学べたのはとても良い経験でした。特に玉置先生の『ハイパー英文法』が印象的です。
高3の春に東進の宮崎先生の『東大特進英語』を受講し、大変感銘を受けました。宮崎先生はプラグマティズムを重んじる方で、英語のことを一貫して「道具」として扱われます。理論よりも実践を重視し、ネイティブの脳内で何が起きているのかを感覚的に教えてくださいます。彼の説明が個人的に腑に落ちるものであったため、夏休みに入るタイミングで全ての英語学習を宮崎先生のものに移行しました。具体的には、参考書『東大英語総講義』、東大特進英語、東進過去問演習講座の3つを使いました。
また、単語帳は、スマホアプリ『ターゲットの友』を継続的に使いつつ、秋以降は並行して『システム英単語 Premium 語源編』も利用しました。前者は『今日の5問』という機能のおかげで習慣的に取り組むことができ、後者は語源から難単語をすんなりと覚えられるのが良かったです。
外国語学習の初期段階(=大学受験レベル)では、1人の講師の世界観にどっぷり浸かるのが良いと思います。
3.6.6. 理科基礎および情報
生物基礎は、スタディサプリの牧島先生の『高1・高2・高3 生物基礎』で学習しました。生物基礎は理科基礎の中でも難解なことで有名ですが、牧島先生の明快な授業のおかげで深い理解が得られ、本番は満点を取ることができました。この授業のためだけにスタディサプリのサブスクリプションに登録してもよいと思うくらい、素晴らしい授業でした。
地学基礎は、高校のN先生の授業でのみ学習しました。オリジナル教材の用意が手厚く、インプットからアウトプットまで全て行えました。
情報は、勉強せずとも模試で高得点が取れていたため、ほぼ勉強せずに本番に突入しました。結果、傾向変化に対応できず失敗してしまいました。受験生活に唯一心残りがあるとすれば、きちんと情報を勉強するべきだった、ということです。
3.6.7. その他、学習環境全般
生活にメリハリをつけるため、家では暗記物以外の勉強を行わず、なるべく外で勉強するようにしていました。具体的には、高校に併設されている大学の図書館、河合塾マナビスの自習室、東進東大特進コースの自習室の3箇所を利用していました。
また、『のびしろノート』を作成して利用しました。その日の学習で発見した知識抜けや未理解事項を全てメモしておく、オリジナルのノートです。自分の弱点を言語化することで克服しやすくなりましたし、「今日はこれだけ勉強した」という目安にもなりました。また、「ミスしちゃった……」ではなく「のびしろ発見した!」と考えるようになることで、苦しむことなく自分の弱点と向き合えるようになりました。高3の5月に作成して以降、毎日のびしろをメモし続け、試験本番にもお守りとして持っていきました。己の弱さと友達になることが重要なのだと感じました。
睡眠は7時間取っていました。23時就寝、6時起床です。睡眠時間が短すぎると集中が続かずかえって非効率的です。
3.7. 基礎⑤ 〜文房具の選択〜
シャーペンよりも鉛筆派でした。鉛筆を削る作業が瞑想に似た精神統一効果を持っている、と個人的に感じたからです。同様の理由で、赤青ボールペンではなく赤青鉛筆を用いました。
鉛筆は、トンボ鉛筆の『木物語』のHBを用いました。軸の塗装が薄く、手の力が素直に芯先に届く感覚が好みでした。
消しゴムは、プラス株式会社の『AIR-IN』の13gを用いました。消しゴムを擦る力が強いので、折れにくさを重視して選びました。
赤青鉛筆は、斉才(QICAI)の三角赤青鉛筆のHBを用いました。中国の企業の製品で、Amazonでは『赤青鉛筆 小学生 12本入』などと表記されて販売されています。折れにくくて使いやすかったです。
3.8. 基礎⑥ 〜息抜きの方針〜
基本的には「休みたい時に休みたいだけ休む」という方針をとっていました。疲労や眠気は身体からのSOSサインです。無理をせずに休んだ方が、長期的に見て効率的です。特に私は、中学受験で頑張りすぎてしまって心身の健康を損なってしまった経験があり、自分に厳しくしすぎないように注意していました。
自分のタスクをきちんと整理できている人ならば、ある程度息抜きできた段階で「そろそろやらなきゃな」と自ずと気持ちを切り替えられるはずです。
第4章 東大受験の体験記
4.1. 実践① 〜高3GWのリハビリ〜
文化祭準備のために直近2ヶ月間何も勉強していなかったため、学力と体力のリハビリを意識して、科目数を絞って勉強を開始しました。
まず、明らかに苦手科目だった数学に時間を多く割き、典型題をつつがなく解けるようにすることにしました。続いて、不安の残る英単語を固めつつ、英文読解の演習も適宜行いました。残りの時間は世界史に使いました。国語、地理、共テ対策はこの頃はあまり行いませんでした。
4.2. 実践② 〜高3夏の基本学力強化〜
7月と8月の丸2ヶ月間が夏休みでした。8月後半から過去問演習に入ることを目標に、全科目の基本事項を洗いつつ、数学力と英語力を高めていきました。
高校の授業がないので、人と会う機会が少なくなりダレてしまうことを避けたいと考え、なるべく外出するようにしました。高校の夏期講習に全て出席し、東大特進コースの夏期授業にも積極的に参加し、もちろんゆげ塾にも欠かさず出席しました。
また、体力をつけるために模試を積極的に受験しました。夏模試は「試験の形式に慣れるためのもの」ですから、なるべく沢山受けるべきだ、と感じました。
4.3. 実践③ 〜高3秋の過去問演習〜
8月中旬に夏風邪をひいたため、予定より少し遅れて9月ごろから過去問演習を開始しました。相変わらず苦手な数学と、試験形式が特殊な英語を中心にしつつ、後々ネックになるだろうと予想していた共テ数学も多めに触りました。東大特進コースへの参加も継続しました。
また、秋模試もいくつか受験しました。秋模試は「本番のシミュレーション」ですから、前日の過ごし方や休み時間の使い方、使う文房具や摂る食事まで含めて丁寧にシミュレーションするのがよい、と感じました。この時期になると、本番形式での演習ならば過去問を用いた方が効果的なので、模試の受験回数は最小限に抑えるようにしました。
何かルーティーンを作るなら、秋が最後のチャンスです。私は、オーストラリアの陸上アスリートのオストラガーズ選手を参考にし、「試験の休み時間にのびしろノートを取り出して、ニコニコしながら直前の科目の試験中のベストパフォーマンスを書き出す」というルーティーンを作りました。「大問◯の論述は上手く書けた!」とか、「大問◇は難しかった。損切りして正解だった!」などといった内容を、ニコニコ笑いながら書くのです。何もしないと過去の自分の粗探しばかりしてしまいますから、自分で自分を褒めてあげるように意識しました。
4.4. 実践④ 〜高3初冬の共テ対策〜
共テ対策は1ヶ月前から本格化させました。年内は、Z会の『共通テスト実践模試』を用いて、科目ごとに演習しました。年明けからは、各予備校が出版しているパック問題集を用いて、本番と同じ日程で演習しました。
4.5. 実践⑤ 〜共通テスト本番〜
受験会場の大学がいつも通っている高校と同じキャンパス内にあった上に、周りが高校の友人だらけだったので、1日目は全く緊張しませんでした。しかし、2日目の数1Aの手応えが思いのほか良かったことで逆に力んでしまい、その後の2科目では頭が真っ白になってしまって思うようなパフォーマンスを出せませんでした。
実力不足のせいというよりもメンタルの調整ミスのせいで失敗した、という事実はかなり堪えました。同じようなミスを東大二次でもしてしまうのでないか、と不安になり、共テ後の数日間にわたって落ち込んでいました。
4.6. 実践⑥ 〜共テの結果分析〜
自己採点結果は本稿冒頭に掲載しています。
共テリサーチの結果を見つつ、以下のような分析を行いました。
・早稲田の共テ利用は期待できない(一応出願はしておく)。
・東大文三の受験にはやや不安が残るが、もともと二次に強いタイプであることを考えると、勝機は十分にある。
・数1Aの結果が良かったことで、数学への苦手意識は解消できそう。
4.7. 実践⑦ 〜高3晩冬の直前対策〜
共テ後の怠けは不合格に直結するので、無理矢理にでも外出して自習室で勉強するようにしていました。結果、勉強習慣を途切れさせることなくスムーズに二次対策に移行できました、
二次対策には、相変わらず過去問と東大特進コースを利用しました。模試が無いこと以外は秋と全く同じような勉強内容なので、特段にここに書くことはありません。
4.8. 実践⑧ 〜併願校受験〜
早稲田の文化構想学部と法学部を受験しました。それぞれ過去問を1年分ずつ解きました。前日に解いて歯が立たなかった場合を考慮して、どちらも2日前に解きました。結果、どちらからも合格を頂けました。
直前期にあえて不慣れな形式の問題を解いたことは、東大対策にも良い影響をもたらしたと感じました。同じことばかりやっていると気が滅入りますし、柔軟な対応力を失います。特に今年の東大は傾向変化が激しかったため、私大対策をして対応力を高めたことで逆にアドバンテージを得られました。
4.9. 実践⑨ 〜東大二次試験本番〜
普段はあまり緊張しないタイプなのですが、流石に本番は緊張しました。お守り(ゆげ塾の後輩から貰ったお菓子の箱)を眺めたり、いつものルーティーン(前述)を繰り返したり、無理やり口角を上げたりして、何とか緊張をほぐそうとしました。その結果、過去最大級に難化した英語を除いて、いつも通りのパフォーマンスを出し切れました(英語の試験が終了した後のことは何も覚えていませんが、相当絶望していたと思います)。
第5章 学業成績
5.1. 高校の評定
10段階中の8.6。学年約170人中、上から40〜50位くらいでした。
5.2. 模試成績
スペースの関係上、河合塾と駿台の東大模試の成績のみ掲載します。
◯夏_河合:計198点 56.5 判定B
国語 54点 61.1
数学 30点 51.2
世史 38点 63.2
地理 30点 60.8
英語 46点 45.6
◯夏_駿台:計164点 55.0 判定B
国語 71点 70.0
数学 2点 39.6
世史 23点 57.5
地理 23点 53.9
英語 45点 48.4
◯秋_河合:計211点 58.6 判定A
国語 57点 58.0
数学 27点 51.1
世史 38点 63.5
地理 33点 60.8
英語 56点 52.0
◯秋_駿台:計167点 55.0 判定C
国語 44点 55.6
数学 9点 44.8
世史 38点 74.9
地理 26点 58.1
英語 50点 45.0
第6章 受験を終えての所感
6.1. 大学受験の意義
自分と向き合い、自分の生き方を見つけることが、大学受験の意義であり目的です。
勉強法は生き方の縮図になります。大学受験が「自分の生き方を自分で決める営み」であるというのは、単に進路を選ぶというだけでなく、自分だけの勉強法を見つけるという意味合いでも語ることができます。
遠回りしても良いし、結果が振るわなくても良い。その代わり、自分の生き方を見つけてください。人生というものは、死ぬ時に笑うことができればそれで良いのです。
6.2. 合否を決める要因
理三受験以外は努力で何とかなります。ただし、努力が絶対に必要というわけでも、努力さえすれば絶対に十分というわけでもありません。諦念も傲慢も足枷になります。淡々と努力を続けてください。
6.3. ゆげ塾に通う意義
第2章に書いたように、私はゆげ塾で様々な人と出会ったことで、人生観や志望分野を定めることができました。ゆげ塾は、単に世界史の成績を上げてくれるだけでなく、様々な背景を持った人たちとの豊かな人間関係をもたらしてくれる場でもありました。
もちろん、こうした体験を得られる場は、ゆげ塾以外にもたくさんあります(それこそ大学とか)。ゆげ塾の外の世界も色々見て、その上でゆげ塾に縁を感じたのであれば、ぜひ入塾してみてください。

(東大合格発表前日、本郷にて)
第7章 おわりに
推敲の時間をあまり取れず、冗長な文章となってしまったことをお許しください。ここまで駄文にお付き合い頂き、誠にありがとうございました。
最後に、お世話になった方々に感謝を述べさせてください。ゆげ先生や友人をはじめとするゆげ塾関係者の皆様、最高の6年間をくれた中学・高校の友人や教職員の皆様、私の大学受験を応援してくださった塾・予備校関係者の皆様、社会を動かしてくださっている全ての皆様、そして何よりも両親と姉。本当にありがとうございました。





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