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合格体験記

慶應大学文学部 林靖英(はやし やすひで)





はじめに


この合格体験記を書いた自分はついこないだまで浪人生でした。予備校の先生でも学校の先生でもありません。とりあえず自分に必要なことと思われることをやったらなんとか受かったにすぎません。 これをよむあなたの学力や環境や性格を自分は知りません。あなたには向いていない勉強や戦略を書いているかもしれません。 だから合格体験記はほんの参考程度にして自分に本当に必要なことは自分で考えじぶんで探してください。これが自分ができる一番のアドバイスです。


高校名 錦城高校  一年のみ特進コース 入って全然勉強しなくなり二年からは普通科に


合格校 慶應大学文学部(進学) 上智大学法学部地球環境法学科 上智大学外国語学部フランス語学科


不合格校 慶應大学経済学部B方式 慶應大学法学部政治学科B方式 上智大学法学部法律学科 未受験校 上智大学文学部英文学科一次合格 二次未受験 立教大学経済学部経済学科個別 センターの点数 英語(筆記)172  (リスニング)34 国語169 世界史97 資格・特技・部活・委員会活動など 剣道二段、他資格なし   部活は二年の夏前まで吹奏楽部 高校での成績 評定平均 3.9  校内順位はだいたい534人中100位くらい 模試の成績 現役時の模試はもう覚えてないけど英語が60を下回ったことはあんまりなかった 浪人時代の模試成績とクラス順位 模試など受験関係の物は全て捨ててしまったので記憶をたよりに

センター系マーク模試 英65 国60~65 世60 多少上下したけどあんまり劇的には伸びなかった

判定慶應文がCとDの間

記述模試 こっちはすごくよかったので覚えてる

【駿台】 [第一回全国判定模試] 英65 国65 世60

判定慶應法の政治がC 慶應の経済がB あとは全部A [第一回全国模試] 英60 国61 世55

判定は5月全国判定と同じくらい [第二回全国判定模試] 英71(全国197位) 国65 世63

判定全部A [第二回全国模試] 英60 国54 世65

判定慶應の法の政治がBあとは全てA 【駿台・ベネッセ記述模試】 英69 国70 世69

判定慶應の法と経済がC 文がBあとはすべてA ちなみに駿台の早慶コース(浪人生の私文系コース)ではいつも69人中1位だった。この成績は受けた模試と校内テストの点数を全て足してでてくるもので記述模試のウェイトがかなり大きかったので記述が得意な自分には有利だった。 本当はマークも大事なのだがマークが苦手という致命的な弱点がクラス1位や記述の成績によってよく自覚できていなかった。しかも成績優秀者になって記念品や賞状をもらって少し調子に乗ったかもしれない。

受験戦略・勝因・敗因 自分は現役のとき、高校生の時どうしても東大に行きたかった。 それは高校生の時の自分が部活にも勉強にも人間関係にも自分のうちこめるものがみつけられなくて自分がなにをしたいかわからない毎日が苦しくてしかたなかったからだ。 つまり自分は何も特別人より優れていないということを認めたくなかった。 それでも自分が勉強し始めたのは東大という誰もが認める権威によって自分の弱さを隠したかったし、自分の弱さがよくわかっていて必要以上のプライドがあったからだ。 まあ二年のはじめに担任に「お前このままだと日大も厳しいぞ」といわれるぐらい勉強できなっかたし、計画をたてて勉強することもできなくて、センターも66%くらいしかできず、私大は独協と神大(給費じゃない)にしか受からなくて浪人しました。 現役がおわって自分はきっとこのまま東大めざしても学力はもちろん精神的に弱すぎて途中で挫折してどこも受からなくなりそうだったので私文系に変わった。 もともと英語は得意なはずと思っていたので夏休みまでで英険準1級の語彙レベルの高い単語帳をやり、後は毎日の予備校の授業の予習、復習をやっていた。 受験校が極端に少ないのは最初の上智の地環法・フランス語・英文の一次で必ず受かるだろうとおもったし、あまりたくさん受けてもお金がかかってしまうし、浪人して上智以下という自分は自分で認められなかったからだ。 これは今考えると危なかったと思う。 10月くらいからとにかく上智の英語の過去問をたくさんといた。 出てきた知らない単語をひたすら英英辞典で調べて意味と用例を単語ノートに書き写した。 この勉強法が記述が得意だった理由に思えるし、慶應の法と経済に落ちた理由でもある。 知らない単語を英英で全部引くなんて確かにかなり効率が悪いように思えるけど、これをやると単語力と精読力がつくし、文章を丁寧に読むから要約にも強くなる。 日本語に訳さなくても英文を読めるようになるから速読力もつく。 だから自分は上智の要求する幅広い単語力と速読力がついたし、慶應文の文脈をきちんと読みつつ要約する力もついた。(上智の法律に落ちたのはすでに上智3つを背水の陣で受けたあとで疲れが溜まっていたのかなと思うけど、自分でも正直よく分からない)。 慶應の法に落ちた理由はすでに上智に受かって気が抜けて1週間近く思うように勉強できなかったのと英語についていえば単語や熟語の暗記ばかりしていて一定時間内に合格点を出す練習をきちんとしなかったこと。 それにマーク模試が苦手なことからも分かるように微妙な選択肢の判断が苦手でしかもその現実を見ないようにして、対策をしっかりとらなかったことだ。 慶應の法を受けるのなら単語の暗記より時間制限を厳しくして問題演習をもっとやるべきだった。 慶應の経済はマークの部分が比較的易しいので英作文が正しく書けることが重要だ。 自分は英作の対策をしっかりやらなかったのが敗因だ。 世界史はセンターが出来れば何とかなると思ったのが敗因。 慶應の文ならまだなんとかなるけど慶應の経済と法は過去問をたくさん解いて細かいところまで覚えるべきだった。 経済は論述をしっかりやるのがとにかく重要。 経済は記述問題の配点が英語も世界史も高いらしい。 ゆげ塾の活用法 自分は英語を重視しすぎて世界史を軽視しました。 世界史は暗記だから問題演習は最後に自分で過去問だけやればいいと考えがちだ。 しかし実際には自分のように最後はとく時間や余裕がなくなって演習量が足りないまま本番に向かうこともありえる。 演習は9月くらいからはなるべく参加しましょう。 他塾・学校の活用法 【早稲田塾】 早稲田塾はとにかくEECがすごい。はじめはすごすぎてついていけないように思えるかもしれないし、天才じゃなきゃできないよと思うかもしれないけど「自分は絶対できる」と思って頑張れば必ず学力は上がる。 自分は駿台にも通ったけどシミ哲よりいい先生には出会えなかった。 【駿台】 駿台が良かったのはやっぱり国語、国語は古文も現代文もとてもいい先生がそろっていた。おかげで国語はかなり上がった。 世界史はどの先生も細かいところまで教えてくれるのはいいけど授業がつまらなく寝る人も多いので自分にはゆげの方がよかった。 英語は「日本語に訳さなければ読めるはずがない。」と教える先生が多くて国公立の英語向きと自分は思った。訳さないほうが最初大変でも後が楽なのに。 【学校】 学校はもうよく覚えてないけど、塾の勉強だけをやり学校は内職と睡眠というのはっきり言って効率が悪いと思う。 朝起きて昼までの時間はものごとを吸収するのにむいているときいたこともあるし、何より本番の試験は朝から始まる。きちんと朝方の生活をした方がいい。 あと学校の先生の話や授業は塾より劣っているようにみえることもあるかもしれないけど、自分より賢い人が話すときは基本的に耳を傾けるべき。学校で先生と険悪になって余計な労力をつかうべきじゃない。

これからの大学生活への想い 大学は勉強だけの場所じゃないとよくきくけどせっかく浪人して難しい大学に入ったのだから勉強も楽しみたい。 幅広い教養や自分の考えを分かりやすく正確に伝えるコミニケーション力や語学力を身につけたい。 2009年3月22日時点での記録です。

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