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合格体験記

横浜国立大学経済学部 NATO李 卓吾(仮名)

慶應経済を蹴って横国に進学!かっこいい世界史タームを誰よりも覚えている彼の勉強法とは…

〇はじめに

これは私の自己満足体験記です。誰の参考にもなりません。

誰かのために書いているつもりはございません。

それでも、興味があるなら、ご一読ください。


受験=努力+環境+運です。環境と運はどうしようもないです。作用できる部分は少ないです。なので、努力をあげるしかありません。努力を支えるのはメンタルと体力です。これを読む受験生と保護者はこれを理解してください。見極めてください。自分の家庭は塾に通えるか?周りの人間はやる気のある人間か?考えてください。


受験の敗因の98%は努力不足です。

酷い言い方だと分かっていますが、受験は残酷な競争なのです。


この時点で、不快になった人は多いと思います。そういう人はもう読むのをやめてもらって構いません。あなたにとって時間の無駄だと思います。体験記を読む理由も自分の受験の参考にするためだと思います。読む時間が無駄なので、勉強してください。或いは、他のゆげ塾生の体験記を読んでください。繰り返しますが、これは自己満足体験記なのです。私が恰好つけてるだけの文章です。


〇氏名 NATO李 卓吾(仮名)


〇高校名 成城高校


〇現役


〇共通テスト




理科と国語以外は失敗しました。特に、苦手とする数学で大失敗してしまい、絶望しましたが、何とか合計点7割を超えてくれました。



〇合格校

横浜国立大学経済学部前期〈進学〉

慶應義塾大学経済学部B方式

慶應義塾大学商学部A方式

明治大学政治経済学部経済学科(世界史利用)

明治大学政治経済学部経済学科(共通テスト利用7科目)

青山大学経済学部現代経済デザイン学科(共通テスト4科目)

中央大学経済学部国際経済学科 (共通テスト4科目)

立教大学経済学部経済学科(2/6英・国・数)

立教大学経済学部経済学科(2/8英・国・世)

成蹊大学経済学部現代経済学科(共通テスト利用P方式)

武蔵大学経済学部経済学科

武蔵大学経済学部金融学科


〇不合格校

早稲田大学政治経済学部国際経済学科

早稲田大学商学部英語4技能型



〇資格・特技・部活・委員

〈資格〉

英検準1級、漢検2級

英検準1級以上をもっていれば、早稲田大学の入試方式の選択肢が増えるので、オススメです。

〈部活〉

合唱部 コロナの影響で高校3年における活動はありませんでした。


〇高校での成績

評定平均は4.8/5でした。体育以外オール5です。基本的に学年でトップ5に入っていました。体育は仕方ない。運動できそうに見えますか?



〇模試成績


〈第二回 河合全統記述模試〉


偏差値 英語 73.3 数学 57.1 国語 68.7 世界史 70.9

数学が苦手で高得点は取れませんでしたが、他の科目でカバーができたのは良かったです。



〈第三回 河合全統記述模試〉


偏差値 英語 61.9  数学 56.6 国語 63.9 世界史 75.4

この模試は得点源である英語と古文読解でミスを連発してしまい、結果として大失敗に終わりました。ですが、個人的には仕方がなかったと思います。私は当時、同時期に行われた早慶模試を優先していたため、河合模試に向けての勉強をほとんど行わなかったのです。とはいえ、最後の模試でいつも取れていた点数や判定が取れなかったことは精神的にきつかったです。



〈河合 早慶オープン〉


偏差値 英語 72.9 数学 40.4 国語 63.7 世界史 66.3 小論(慶商)61.4

    小論(慶経) 53.2

受けた時は絶望しました。当日になって数学があることに気づいたからです。それだけではなく、世界史が過去一番難しかったのも絶望の原因の一つでした。小論文に関しては最低限を取れていたので良かったです。



〇勝因

・受験戦略

受験戦略は大切です。これも努力のうちに入ります。もちろん、受験を通して、高い目標に向かうことは重要ですが、それは理想に近いです。現実的に自分の伸びしろを把握して、一年後、9ヶ月後、半年後自分が受かっている姿を想像することも大切です。嫌な言い方をすれば、自分の実力を把握して、自分の立ち位置を理解してくれ、ということです。


私の受験戦略の最大勝因は横国を選んだことです。横国は英語と数学が二次で課せられます。他の国立のように国語や社会科目はなかったのです。そのため、早慶対策に時間が割けました。旧帝レベル以上になると、英語と数学の難易度も上がるので、早慶対策は一層厳しいものになると思います。また、私は帰国子女なので、他の受験者が費やす英語の勉強時間を他の科目に充てることができたのが良かったです。正直、私は一年後、自分が東大や一橋に受かっている姿が想像できませんでした。当初は地方国立を目指していましたが、家庭の事情で関東圏に残る必要になったため、横国を選びました。はい。逃げたのです。でも、自分の判断は間違ったとは思いません。実際、私の同級生で東大や一橋を目指していた子は(自慢に聞こえると思いますが正直にいいます)私より勉強ができていませんでした。数学の点数や世界史・地理などの知識、模試の結果をみればそれは明らかでした。つまり、方式の違いという一言では説明のできない差がありました。実際、誰一人受かりませんでした。逃げるなと友人に言われたり、担任に受かる!戦える!と言われましたが、私はそうは思えませんでした。私自身の要領を考えると、東大や一橋の対策をしながら、早慶対策もすることはできないと思ったからです。もし、東大を目指していたら、私は東大も早慶も落ちていたと思います。横国にしたからこそ、慶應は受かったと思います。玉砕は潔いし、受けないやつより恰好いいですが、落ちるという見込みがあるのに受けて、落ちてGMARCHに行くより、レベルを落として、現実的に国公立を目指す方が良かったです。私は自身の選択を恥だとは思わないし、むしろ、賢明で良い判断だったと思っています。


・受験日程

他の14期生に比べて、私は多くの学校を受けました。その理由としては連続的に受験をしたかったからです。本来の予定では成蹊を滑り止めとして受けてから明治政経を受け、慶應早稲田横国と挑むつもりでした。ですが、私は立教を成蹊と明治の間に受験することで、気を緩ませないようにしたのです。私の性格上、一度気を抜くと、やる気を充填させるのに時間を要します。私は滑り止めで気を抜いていたら受験は失敗する、と思ったので受験校を増やしました。これは人によると思います。私のやった方法だと緊張を保ち続けることには成功しました。私のようなメリハリがつかない人にとっては有効な方法だと思います。ですが、費用がかかるので、親御さんとよく相談してください。


〇敗因

・共通テストの点数

早稲田政経を受けたのが私の受験の大きな過ちでした。方式が大きく変更になった早稲田政経では共通テストの数学1Aが必須となりました。共通テストで政経を受けるに値する点数を取れなかったのが失敗でした。つまりは実力不足です。令和4年度共通テストは難化したのは事実ですが、中間層がこぞって下位層に移ったのだと思います。個別試験では過去問以上の手ごたえがあったのですが、共通テストの差を埋めるには至りませんでした。


・自惚れ

昨年度から始まった早稲田商学部の英語4技能型入試、つまりは英検利用をしたのが敗因です。昨年度は地歴・公民型や数学型に比べて英語4技能型の倍率が非常に低かったのです。それを見て、英検準1級を持っていた私は「ここは穴だ。受かるぞ」と自惚れてしまったのです。今になって考えると、早稲田を受ける人の大半は英検準1級を取っていることは当然でしたし、彼らが英語で高得点をとるのも当然のことでした。「世界史で差はつけられるから問題ない」と自惚れた私は当日の世界史の100字論述を解ききれなかったため、差をまったくつけることができなかったのです。過度な自信は身を滅ぼします。気をつけてください。本当に私はおろかでした。



〇ゆげ塾

高1の2月から通い始めました。しかし、すぐにコロナウイルスの影響でオンライン方式へと移りました。その後、再開してからは基本的に毎週通いました。ゆげ塾に行く前にテキストを読み込み、帰り道では頭の中で復習していました。


〈onlineTMBについて〉

出たほうが良いです。土曜日の並べ替えを行います。それに加えて地図問題も確認します。勉強をしていると起こった出来事や事件がどうしても先行します。その出来事を地図で確認できるのはとても便利です。地図問題は難関校になればなるほどその量が増えます。東欧やアフリカなど、馴染みのない地域の地図を把握しておけば、他の受験生と差をつけやすいです。私も慶應でアフリカの地図問題が出てきた時は驚きましたが、TMBで習っていたため、冷静に正解できました。焦りを失くす自信の根拠の一つにonlineTMBはなりました。また、onlineTMBに出席する生徒は優秀なゆげ塾生の中でもとりわけ優秀な方々でした。演習でも点が取れていましたし、外歩きの時の正解率は高く、返答が早かったです。そういう生徒と2,3時間復習をするとモチベーションの維持になるし、忘れていたことを丁寧に教えてくれるので一人で復習する時よりも効率良く行えます。


〈新塾生、入塾を検討する方へ〉

まずは、授業に出てください。時間は長いし、初回はゆげ先生の授業についていけないので、帰るころには自信を失っているかもしれません。辛さを感じるかもしれません。初回で苦しむのは予習をしないからだと思います。ゆげ塾のカリキュラムは学校のものとはずれている場合がほとんどです。なので、学校でまだ習っていないところから始める生徒が大半です。しかし、予習をすると授業中に先生の言ってることが少しずつわかるようになります。単語を覚えるだけでも違います。私もそうでした。初回で傷ついても、苦しんでも二回目、三回目にきてください。塾生のレベルの高いゆげ塾に通い続けたという事実は自信にもなります。


〇その他の塾

私は河合や駿台に季節講習期間のみ通いました。(春季、夏季、冬季)私は個別の先生方にオンラインで教えてもらいました。Cafetalkというオンラインでの家庭教師です。国語に関しては中学の時からkuro先生に教わりました。文法といった基礎から最後は読解で満点近くとれるようになりました。現代文や小論文も添削してもらいました。数学は北川先生に教えてもらいました。やり方は各家庭教師ごとに異なりますが、私の場合、問題をスキャナーでスキャンして先生に送信してSkypeやzoomで解き方、考え方を教えてもらいました。オンライン家庭教師の利点は日程調整が容易である上に、強制力があるということです。先生に問題を送るために、1週間に過去問を1年分解く必要があります。これは定期的な過去問演習を可能にします。早稲田や慶應の問題も避けられなくなります。難易度の高い早慶を敬遠して、マーチから過去問を始める人も、解く問題が失くなってくると早慶を解かざるを得なくなります。私も最初は明治から解いていましたが、解く問題がなくなったので、早稲田に挑みました。得点率は低く、絶望しました。ですが、早めに早慶を解いて絶望したほうがいいと思います。秋から解き始めると点の低さにショックを受けると思います。むしろ、春のうちに解いて、秋にその成長を確認するほうがいいです。共通テストも同じです。冬期講習は自分の出来を仕上げるために使ってください。共通テスト対策ではテストを実施するタイプの講習をおススメします。私は12月をすべて共通テストの対策に使い、冬期講習をテスト代わりに使いました。


〇帰国子女に告ぐ

この部分は、帰国子女に向けて書いたものです。もし、これを読んでいる方が帰国子女なら、読んでみてください。帰国子女でない人は無視して構いません。正直、読んでいて不快感を覚えてしまうかもしれないので。


まず、大前提として、受験戦略において帰国子女というのは大きなアドバンテージです。帰国子女専用の特殊試験などは別ですが、一般受験となると、非常に有利です。自慢でもなく、事実として、私は英語ができる方でした。おそらく、帰国子女の皆さんもその実感はあると思います。ろくに勉強をしなくとも過去問や模試で抵抗なく解けたと思います。特に、リスニングは余裕だったと思います。


ここで、重要なのは、満点がとれるという訳ではない、ということです。(取れる帰国子女は多いでしょうけど)なぜなら、文法問題があるからです。小学校低学年の時に帰ってきた帰国子女はとりわけ文法で苦しんだと思います。私もできませんでした。なので、そういった帰国子女にとって、GMARCHの英語は早慶より点が取りづらいです。早慶は一部の学部を除いて、基本的に読解です。一方でGMARCHは文法問題がそこそこあり、読解が少ないです。私は慶應経済の英語より、成蹊大学や中央大学の方が過去問演習をしていて点数が取れませんでした。もしかしたら、これを読んでいる帰国子女の皆さんの中に、GMARCHで思うように点が取れない方がいるかもしれません。8割程度しか取れない、満点が取れないという方がいるかもしれません。そういう方は早慶にチャレンジしてみてください。もし、過去問に手を付けてない方は、早慶からチャレンジしてください。


帰国子女であることの利点はまだあります。先述したように、他の受験生に比べて、英語の勉強時間が少なく済むということです。一般的な受験生は読解の解き方・文法・語彙・表現方法・リスニングなどを長期間勉強しなくてはいけません。しかも、結果がでるまで時間がかかります。ですが、我々帰国子女は文法と語彙だけを勉強すればよいのです。これら二つは短期間で結果が出るものです。もちろん、読解の解き方などは受験生活で学ぶことはあると思います。「問題から読む」「キーワードに気をつける」といったことを習うと思います。ですが、帰国子女の皆さんなら、そんなこと気にせず、頭から最後まで一気に読んでその後問題を見るという、脳筋読解でも早く終わると思います。加えて、読解に対する抵抗感もないと思います。この脳筋読解ができるのであれば、それを貫き通して、極めてください。要領よくやるのも重要ですが、圧倒的な質でゴリ押すのも立派な戦略で、重要なことです。


さて、最後に、メンタルの話をします。受験勉強をしていれば、順位ができます。そして、英語ができる帰国子女の皆さんはそれだけで上位に入れると思います。(ほかの科目が平均でも)そんなとき、あなたの友人から「いいよな。お前は英語ができて」「苦労が少なくて羨ましい」ということを言われるかもしれません。あるいは態度に出て、感じ取れるかもしれません。私はそう言われました。それに対して「帰国子女は帰国子女なりの悩みがあるんだよ!」と言いたくなりました。帰国子女だからこそ、英語で満点が取れないと嫌な一言を言われました。私はそこで「お前は俺より長く日本に住んでいるのに、俺と同程度の国語力しかないんだな。」と言い返しました。こういうと、友人は「生活の日本語と試験の日本語は違う」と言い返してきます。そして彼らは英語も同様だと悟ります。このように、自分を守ってください。(僕の場合、これは友人関係に危機をもたらしたので、もっと柔らかい表現ですることをおすすめします。)受験でメンタルは大切です。重要です。要です。特に、帰国子女特有の悩み、それこそ僕ごときではわからない帰国子女の悩み、これは基本発散できないし、学校の先生や友人に理解してもらえないし、親でさえもわかりえません。その解決手段として、レベルの高い塾に行ったりするのが挙げられます。ですが、経済的に苦しい家庭にとってそれは難しいと思います。そうなると、自分の心持ちを変えて、守ってあげるしかありません。受験は自分のために、自分が努力して、自分を褒めたたえる作業です。他人を気遣うのは人間性としては素晴らしいですが、自分を守るために、人間関係に支障をきたさないレベルで戦い、自分を守ってください。


〇家族へ

家族の皆さんへ、こんにちは。私は皆さんに正面切って「ありがとうございました。」といえません。照れてしまうからです。ですが、いつの日か、真剣に「ありがとうございました。」と言えるようになります。確約します。私はこの文書の冒頭で「受験=努力+環境+運」と言いました。さらに、「環境と運はどうしようもないです。作用できる部分は少ないです。」と言いました。そして、私の受験において環境と運は良かったです。めっちゃ良かったです。皆さんのおかげです。私は運よく帰国子女になり、受験に向き合ってくれた家族(とりわけ母には心労もたくさんかけてしまいました。)に恵まれました。正直、私は皆さんからもらいすぎています。感謝してもしきれません。還元できるものはあるけど、もらった分ほどは返せません。この幸福は人生通して返します。日頃に私の態度をみれば、その態度は伝わってこないと思います。ですが、本当に感謝しています。受験で恵まれた家庭環境にいたことは間違いなく私の受験の勝因でした。ありがとうございました。


〇終わりに

ゆげ塾に通えて幸せでした。先生の授業を受けていくうちに自分の考え方やものの見方も変わりました。13期の先輩方には迷惑をたくさんかけました。onlineTMBでは高3になるまでほとんど14期と会えなかったので辛いときがありました。そんな時に先輩方が助けてくれました。先輩方がいたからこそ一年目は乗り切れたと思っています。14期のみんなとは早押しで競い合い、演習や鍛錬で教え合いました。14期のみんなは私の発言に注意して、誤った情報を何度も訂正してくれました。私の放つ世界史ネタや寒い冗談に反応してくれたことは本当にありがたかったです。(学校でやると誰もわかってくれないからやらないほうが良い)14期であることを誇りに思います。ゆげ塾の魅力の一つは頼れる先輩、同輩、後輩です。縦のつながりも横のつながりも素晴らしい塾でした。ゆげ塾に通わせてくれた家族にも感謝しています。世界史を通じて多くのことをゆげ塾では学べました。ゆげ塾は通う価値のある塾だと心から思います。友達や知り合いがいなかったり、周りが年上ばかりでも、来れば吸収できるものはあります。世界史はもちろん、世界史以外のことを学べる稀有な環境です。そんな環境に身を置かせていただき本当にありがとうございました!


ここまで読んでくれてありがとうございました。

不快にさせて申し訳ございませんでした。

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