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合格体験記

外大体験記

いきったあくま(仮名)(15/16期生)

慶応義塾大学経済学部 進学

sj高校(仮名)出身

(↑外大に退学届を出しに行った際、父と撮影)



◯はじめに


私は東京外国語大学国際社会学部北アメリカ地域専攻に入学後、2ヶ月で休学し、その後退学しました。外大での辛かったこと、それに伴い考えたことを書きます。読む際に注意してほしいのは、ここに書かれていることが外大の全てではないということです。私は2ヶ月ほどしか外大に通っていないので、大して外大のことを理解していません。これは完全に私個人の意見でありどうしても偏る部分が多々出てくると思います。鵜呑みにだけはしないでください。



◯外大に進学した経緯


外大の特徴の1つに少人数という点があります。英語科は1番人数が多いですが、それでも1学年75人しかいません。私は現役生の時、先生や生徒のみんなと遠慮せずに質問したり話し合えるゆげ塾の環境が好きでした。外大に行けば、ゆげ塾のように生徒同士が議論し合える授業を受けられると考えました。早稲田や慶應に行っても大きな教室の大人数の1人になるだけだし、それに比べて外大みたいな少人数教育最高、と思っていました。もちろんそれだけではなく、英語、文化人類学、言語学、歴史学などに当時興味があったので外大に入学しました。



◯辛かったこと


①人間関係

4月のオリエンテーションで同じ専攻の子達数人と知り合いました。そこまで気持ち的には

仲良くなってないのに、気がついたらLINEグループができていて、授業はバラバラなのに毎回お昼ご飯を一緒に食べるくらいの結束ができていました。初めはなんとなくそれに適応できるように頑張ってみました。でも、本当はまだ全然人柄を知らない人たちと、さも仲良しかのように行動を共にすることに違和感があったし、ただならぬ苦痛を感じました。それなら他の人に話しかけてみようかなとも思いましたが、周りの子も既にできたグループで行動しているケースが多いように見えて、動けませんでした。1人でご飯を食べようとしても大学の周りには個人経営のお店が多く、1人で入りやすいチェーンのお店が見当たらないので、外に出て息抜きをするのも難しく感じました。(隣にある広大な武蔵野の森公園は唯一の癒しスポットとしておすすめ)外大内のサークルに入ったり、この時期からバイトを始めるなど、他のコミュニティを作っておけば良かったかもしれません。これはよく巷で言われるあるあるだし、大学生に限らず言えることですが、コミュニティを分散することは生き延びる上でとても重要だと思います。1つのコミュニィにしか属していないと、そこで行き詰まったときに精神的に不安定になりやすいです。複数のコミュニティに属することができれば、1つがダメでも他があるからいいやと相対的に考えることができます。実際に私は高校生の時、学校の独特な空気感が苦手でした。そんなとき、学校外の友達に会ったり塾に通うなどして、他のコミュニティにも属することで、当時は特に意識していませんでしたが精神の安定を保てていたのだと思います。ゆげ塾もその1つでした。


②授業

・ディスカッション全般

英語科の英語=専攻言語の授業ではTOEICの点数で1クラス20人程度で4つのクラスに分けられます。週に5コマ、英語の授業があり、基本的にはそのクラスの20人で受けるor他のクラスと合体して40人くらいで授業を受けます。英語の授業はディスカッションが結構あります。ここから偏見入ります。外大の子達は、リーディングはめちゃくちゃ得意ですが、スピーキングはリーディングほどではないです(私も含め)。それでも、せめてディスカッションに積極的な態度で参加するかと言えばそうでもないです。個人的な印象ですが一部を除いて結構控えめです。かと言って、やる気がないわけではなく一生懸命で良い人そうな人は多いです。適切な言葉で表現するのが難しいですが、強いて分かりやすく言うなら、ゆげ塾ほどの活気は全く!全く!ありません。私は遠慮せずにガンガン喋りたいので、そういう控えめ控えめな子達とディスカッションをする際に気を遣いすぎて疲れました。自分が喋りすぎないようにしないといけない、あんまり話していない子に振らなきゃいけない、といったディスカッション内容以外のことを多く考えていました。自分の意見を考え英語でどう表現するか考えつつ、苦手分野である周りの空気を読む、というマルチタスクをこなさないといけなくなり、ものすごく疲弊しました。1番上のクラス(TOEIC900点以上が目安)なら海外経験がある子が多いと思うので、何も考えずとも活発なディスカッションができるのかもしれません。(私は上から2番目のクラスでした)


・英語の文学を読む授業

英語の文学作品を読む授業が辛すぎました。日本語でも読めない小説を英語で読むことは私にはできません。なんとか6割くらいは理解できたと思ったら、次は自分なりの解釈や感想を求められ困り果てました。今思うとあの文学作品を読むためだけの授業をしてくれ、と思います。この授業を受けたことで自分は英語そのものには大して興味がないことに気がつきました。ただ英語を使って人とふんわりコミュニケーションをするのが好きなだけでした。英語の何が好きなのかが漠然としたまま、英語メインの学部に進むことはお勧めできません。外大英語科では、英語に関するあらゆることをやります。ニュース記事も小説も読むし、ディスカッション、リスニング、ライティング、音声学等もやります。このように英語の知識をあらゆる面から広げていきたいと思う人にとって、外大英語科に入る価値はとてもあります。ですが、例えば私のようにふんわりと話すことだけが好きな人は、他の大学であっても(もはや大学に行かなくても)自分次第でいくらでも英語を使う機会は作れるので、外大にこだわる必要はほぼないと思います。これも巷でよく言われるあるあるで恐縮ですが、何か1つの学問を4年間で体系的に学べる学部に進んで、その学問×英語(自分で勉強したり留学してみる)でやっていくのがいいのかなと今は思っています。英語が好きで外大英語科または似たような大学、学部に行きたいと思ってる人は、英語の何が好きなのか、それはそこでしかできないことなのか、今一度考えてみてもいいかもしれません。



◯総括

人間関係や学業の面で疲弊していった結果、外大に行くのをやめてしまいました。


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