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合格体験記

早稲田国際教養学部に関する簡潔なる報告 上総絵美(3期生)


早稲田に休学届けを出した日の上総

早稲田国教に AO で合格した後も、授業を受講し、勉強に極めて意欲的だった上総。

その上総が「早稲田を辞めたい…」と言い始めた。

衝撃的であった。


私個人の意見として・・


国教は、早稲田の中で就職率がナンバーワンであると同時に、中退率・留年率もナンバー ワンであると言われています。これは国教をかなりよく表している言葉だと思います。 より詳しくいうと、国教の課題や試験、日々の勉強をこなし続ければ、かなりの実力、社会的に必要とされる力が身につくが、それをやり遂げるには相当の努力が必要だということです。


まず授業が英語なので、予習課題として資料を読むにしても日本語のものを読むより数倍時間がかかるだけでなく、その資料の量もかなりのもの。また、教科書も英語で あることがほとんどなので、授業をしっかりと理解したいと思ったら、課題として課され ていなくても、事前に自分で読んでおく必要があります。また、ほとんどの授業が 20 人程 度の少人数で行われるので、他学部のように授業を勝手に休んだり、手を抜いたりということは難しいと言えるでしょう。本当にちゃんと勉強するぞ!という意欲を持った人でな ければ、きついと思います。大学に入って何をしたいのか、というのは個人的にいえば、 必ずしも勉強でなくてもいいと思いますし、それ以外の目的を持った人も少なくないのではないかと思います。「人生の夏休み」だなんて呼ばれることもある大学時代を思い切り楽 しみたいだとか、サークルに熱中したいだとか、バイトして自立した生活を送りたいだと か…。そんな中で、私の「何がしたい」というのは大きく言えば二つあって、所謂「大学生」という生活を楽しみたいというのと、バンドが大好きだったので、軽音楽サークルに はいりたいというものでした。つまり言ってしまえば、こんな勉強がしたい!という理由 ではありませんでした。そうすると、さっきもいったように国教の課題はかなりきつくな ります。国教の課題が大変なためにひとつもサークルに入らない人や、入っても結局大変 で両立ができず、やめてしまうひとも多々いるほどです。もちろん、本当にがんばりたい のなら両立など、いくらでも自分次第で出来るとは思いますが、大学に入る目的がサーク ルであったり、勉強以外のものが強いのであれば、国教に入ることはお勧めしません。もちろん将来国際関係の仕事に就きたいなどの望みがあれば別です。そうでない人には、国教ではない他学部をお勧めします。個人的にまわりをみていて思うのですが、早稲田に入 りたいという人は、あの早稲田の空気を味わいたい!早稲田生みたいに騒ぎたい!遊びたい!はっちゃけたい!熱くなりたい!というような人が多い気がします。 ここまでくると、国教生は勉強以外なにもしていないかのように見えるかもしれませんが、 それも違います。ではどうしているのか、というと、国教特有の外国気風がここで出てく るのですが、パーティーが大好きなんです。課題や試験もしっかりこなして、ひと段落つ いたら、国教生同士でパーティー(といってもそんな海外ドラマに出てくるようなスゴイ ものではありませんが笑)したり、お泊りしたり。だから、勉強詰めでしかないというわ けではないのです。強いて言うならば、課題や試験の終わるタイミングが一緒である国教生同士でないと、時間もあわないので遊べないことになってしまうことは多いです。


明治政経の福田と上総

世界史上の人物カール=ユーハイムのバームクーヘンを福田が持ってきてくれた。

この時、上総は早稲田国教 1 年生としてゆげ塾のスタッフとして活躍していた。



ここまで全般的な国教生の生活について話してきましたが、授業について述べたいと思い ます。国教の授業がほとんど英語なのは有名だと思います。しかし、じゃあ先生が全員ネ イティブスピーカーなのかというとそうではなく、日本人の先生が英語で授業をするとい うことも珍しくありません。そして、その先生の英語が下手であることも、また珍しくは ないことです。実際に私がとっていた経済の授業の先生は英語が不得手のようで、すごくわかりにくかったです。英文で書いてある教科書を自分で読んだほうが理解出来るし、そのほうが効率もいいと思ったので私はその授業には出ず、自力で勉強していました。実際 その講義を取っている人のかなりの数が同じ理由で授業に出ていませんでした。ただでさ え新しいことを学んでいるのに、しかも英語だから理解が大変なのに、その英語すら何を 言っているのかわからないとなると、結構やる気をなくすものです…。ネイティブスピーカーの先生はというと、私が知る限り皆かなり流暢に日本語も話せます。 めったに口にはしませんが。そのため英語にそんなに自信がなくても、ちゃんと伝えよう と努力をすれば汲み取ってくれますし、助けてくれるので心配はいらないです。


バームクーヘンを切る福田と上総


また、国教の大きな特徴のひとつである「リベラルアーツ」について言及したいと思います。

正直、「リベラルアーツ」というと聞こえはいいですが、私はあまりいい印象を持っていません。確かに様々な分野の講義があります。私が取っていたものを例に挙げると、経済・哲学・国際関係論・第二外国語・ライティング・芸術論・・・とかなりバラバラなのがわかってもらえると思います。ほかにも、統計学は必修だし、脳科学の講義や恐竜の化石を調べる授業まであります。何が勉強したいのか定まっていない人にはお勧めできるかもしれませんが、少しでも、こういう勉強をやりたい!だとか、何かをやるからには突き詰め たい!という人にはお勧めできません。こんなバラバラに浅くて、自分はいったい何をし にこの学部に入ったのだろう・・と迷い始めてしまう学生は少なくないです(私にもその節 があります)。ただバラバラに浅く勉強するのは自分に合わないなと思いました。


チューターの当番表 上総のメッセージ


今わたしは実は早稲田国際教養学部から離れようと思っています。それが休学なのか退学なのかというのは、まだわかりませんが。その理由は、他にやりたいことが強くでてきてしまったというのが一番のものなのですが、今までに挙げたようなマイナス面も勿論影響 しています。私のように、何かやりたいことが強くある人にとっては、国際教養はとても窮屈に感じると思います。やりたいことが出来ないのに、やらなければいけないことばかり。思うようにいかなくてはがゆい・・・と私はなりました。私が国際教養を離れたいと思ったのは決して教授のクオリティが低いとかそういうことではありません(むしろ早稲田の なかでは極めて高い方だと思います)。ただ、自分にとって何が大切なのか、何がしたいの かというのが明確な人にとっては、窮屈な場所になりかねません。 受験期にゆっくり自分と向き合うというのはとても難しいし、そんな余裕はないであろう と思いますが、入ってから、ああ、こんなことになるはずじゃ・・・という気持ちには決して なってほしくありません。多大な時間とお金と努力をかけたのに、そんな気持ちになって しまっては、もう何とも言えない無念さです。少しでも、こんなことがやりたいだとかい う気持ちがあったら、それに恐れずまっすぐ従うべきだと思います。受験全体の話になっ てしまいましたが、このようなことを、私は国教に入学して痛感しました。


チューター上総を思う後輩からのメッセージ

早稲田の国教生である為に上総にチューターをやってもらっていたのだが、休学(中退) という事で残念ながらゆげ塾を去ることになった。


これまで、かなりマイナス面が目立ってしまったかもしれませんが、勿論、将来国際社会を舞台に、だとか、国際連合に入りたいだとか、少しでも国際関係に関することで目指すものがある人には最高の環境だと思います。それは間違いないです。 かなり私情が入ってしまいましたが、少しでも誰かの参考になれば嬉しいです。


上総が取ったネコの写真。

カメラをやりたいので、早稲田を辞めるといった際に、「あのネコを撮ってみろ」と言った。

上総は汚れた地面に這いつくばってネコを撮った。

ゆげが適当に撮れと言った適当なネコをである。

多分、早稲田を捨てたことに上総は後悔しない、そんな人生を歩むと思う。


追記

結局私は、写真の勉強をすることを熱望していたので、一旦早稲田を休学し、東京工芸大学を受験、無事合格したので、早稲田は退学することにしました。 ですが、どのような選択をしようと、結局は選んだ後が問題です。 選んだあと、どう日々を過ごすか。大げさに言えば、どう生きるか、が問題です。こうしてやりたいことを見つけて早稲田をやめても、しっかりと工芸大で写真の勉強に励まなければ、何の意味もありません。 だから、この文章はあくまでも参考です。 選択をするときに、少し手助けできるかな、という程度です。 少しでも皆さんの四年が有意義なものになれば、と思います。

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