ゆげ塾に行くと勉強なのに勉強をしている感じがしません。また、ゆげ先生の強烈な意見を聞けるのが面白いです。
○氏名
いきったあくま (仮名)
○高校名
sj
○現役
○共通テスト
英186 (R98 L88)
国177点 (評論44 小説50 古文45 漢文38)
世88点
○合格校
・一般
東京外国語大学国際社会学部北西ヨーロッパ/北アメリカ (後期日程)
慶応義塾大学法学部政治学科
慶応義塾大学環境情報学部
慶応義塾大学文学部
早稲田大学文学部
早稲田大学社会科学部
上智大学外国語学部英語学科 (共テ併用・TEAP利用)
上智大学総合グローバル学部 (共テ併用)
上智大学総合人間科学部社会学科 (共テ併用)
立教大学社会学部現代文化学科
青山学院大学教育人間科学部心理学科
防衛大学校 人文・社会学専攻 (一次のみ)
・共通テスト利用
立教大学社会学部現代文化学科
青山学院大学総合文化政策学部
法政大学国際文化学部
○補欠合格校
上智大学総合グローバル学部(TEAP利用)
○不合格校
早稲田大学文化構想学部
早稲田大学文学部(英語4技能利用)
早稲田大学教育学部英語英文学科
上智大学総合人間科学部社会学科(TEAP利用)
○前提
そもそも国立は後期日程しか受けてなくてこいつはなんなんだ?と思われるかもしれないので説明しておきます。私は元々慶應志望でしたが、共通テストで約9割取れ、学校の先生に共テ3科目と小論文で受験ができる東京外大の後期受験を勧められました。
元々東京外大は気になっていた大学でしたが、そんな入試方式があるとも知らず全く視野に入れていませんでした。ですがせっかくのチャンスがあるなら挑戦してみたいと思い、受けることにしました。
○受験校の数と連続受験に関して
確実に早慶上智に合格したかったことと将来の明確な像が定まっていなかったことから興味がある学部を幅広く受けました。結果的に慶應と早稲田で5日連続受験になり、4日目が終わったあたりからはクタクタでしたが、とにかく合格率を上げたい一心で乗り越えました。部活を辞めてからちゃんとした運動は2年くらいしていないので、特別体力があるわけではないです。入試は夕方に終わるので帰ってしっかり休んで十分な睡眠をとれば問題なく連続受験することが可能です。周りから色々言われると思いますが、実際はそこまで恐れる必要はないと感じます。
○資格
英検準1級 2458
TEAP 330(R88 L83 W70 S89)
TEAPのwritingには苦戦しました。英検のwritingのように自分の意見を書くタイプと違って、要約がメインです。私は要約のコツが掴めませんでした。
○高校での成績評定 4.4
意外と取れちゃってました。ですが尋常ではない遅刻数と欠席数があったため、推薦は全く考えていませんでした。
○模試の成績
英 国 世(数字は偏差値)
[河合全統記述模試]
第1回 69.6 56.0 56.8
第2回 68.1 57.6 69.5
第3回 67.1 58.3 68.3
[河合共通テスト模試]
第1回 70.2 56.6 52.4
第2回 67.4 51.3 60.5
第3回 67.4 54.4 66.2
[駿台ベネッセ共通テスト模試]
第1回(9月) 71.2 66.4 67.8
第2回(10月) 73.7 51.3 66.5
第3回(11月) 72.1 54.4 70.6
[河合早慶レベル模試]
英語69.1 国語59.3 世界史54.6
早稲田は全てC判定
[東進共通テスト本番レベル模試(12月)]
63.5 49.6 62.7
↑この時は直前なのに、国語が104点(評論と小説合わせて57 古文31 漢文16)で、絶望的な気持ちでした。お風呂で1人で泣いた。
でもギリギリまで伸びました。本番は模試や過去問演習で一度も取ったことないのに、まさかの9割取れました。本当に、最後まで諦めなければ伸びる可能性はあります。粘りまくろう。
判定は、早稲田は大体EたまにD、慶應はBかC、上智は大体DたまにCでした。
○勝因
・塾選びを怠らなかったこと
高1のときに入ったEverestから始まり、塾はしっかり自分でリサーチしたり体験を受けた上で入るようにしていました。親に塾に入ってと言われたり、勉強しなさいと言われたことは人生で一度もありません。自分で選んで自分で親を説得して塾に入ることは、その後のやる気を保つ大きな要因になったと思います。
・英語が得意な方であったこと
中3の修学旅行で3週間ニュージーランドに行ったのをきっかけに英語を喋れるようになりたいと思い、高1の秋からEverest(後述)に通わせてもらいました。そこから一気に偏差値が20近く伸び、高1の冬に英検2級、共通テスト7割くらい取れるようになりました。
高1・高2の子は長期休みに短期留学とかしてみるだけでも、英語学習のモチベーションが上がると思います。
・早慶を併願したこと
確実なことは言えませんが、早慶をどっちも受けたことが結果的に相乗効果になったと考えています。例えば世界史や現代文で得た知識を元に小論文を書いてみたり、慶應文学部の対策で英語の精読力や他教科の記述問題への意識も磨かれたり、早稲田社学の英語の正誤対策で文法的な意識が磨かれ慶応法の英語に生きるなど、やってたことが相互的に作用したような気がしています。私立文系志望の人は慶応一択、早稲田一択のように絞りがちですが、意外と2つ狙うメリットもあります。単純に早慶に合格する確率は上がります。ですがもちろん中途半端な学力で2つ狙うことはお勧めできません。
・困ったらなるべく相談をしたこと
自分の方針に疑問を感じたら、塾の先生や学校の先生、知り合いなど、色々な人の意見を一旦たくさん集めて、それから考えるようにしていました。勉強に関してはたとえ些細なことでも最初から1人で悩むより、自分よりも多くの経験をしている人に聞いた方が良いと思います。自己流で突き進むのが一番危険です。
○敗因
・古文漢文の力不足
古文漢文が苦手でした。そもそも文法や単語を覚えた気になって問題演習ばかりしていました。当然伸びるはずもなく。。10月にワークショップ(後述)に入ってから、文法や単語の重要さを理解して、直前期でも永遠に文法単語をやっていました。1月くらいにも古文文法や句形の講座を受けてました笑(さすがに遅すぎ)。結局共通テストでは45/50点とれたので良かったですが、早稲田の入試問題で点数を安定させるほどの実力はなかったです。
・早稲田の対策不足
12月に私立の志望校を早稲田から慶應に変えたため、とにかく慶應の対策をしないといけなかったこと、また、元々早稲田の文化構想志望で英語は何年か分は解いていたので大丈夫だろうと思ったことから、直前は慶應の対策しかしませんでした。それが明らかな敗因だと思います。慶應に重点を置いた上で早稲田を併願すると決めたので、後悔はないです。
まあそうは言っても実力さえあれば、対策しなくても早稲田も慶応も受かる人はいると思います。そのため単純な実力不足でもあります。
・問題への向き合い方
模試だと、間違えてもその後復習すればいいんだ♪♪と軽い気持ちでいられましたが、本番ではこの一問に全てがかかってるんだ!これ間違えたら落ちるのかな、など特に最初の上智のTEAP受験では雑念だらけで問題を解いてしまいました。
それからは、点を取ることではなく筆者と対話しよう!文章よろしく!と心の中で思うようにして問題ととにかく向き合う意識を持つようにしました。
・本番想定での練習不足
早稲田一発目の文化構想の入試ではやらかしまくりました。世界史で2つ選ぶ問題で全て1つしか選ばなかったり、CとGを読み間違えたり。。。模試の会場で解いてる時には全く緊張や焦りを感じなかったのに、本番になると視野が狭くなり思考が浅くなる感覚がありました。なので文構以降は家で過去問を解く時に、極力本番に近い環境を再現するようにしました。もっと前からやっておいた方が良かった。
○ゆげ塾の活用法
ゆげ塾はめちゃくちゃ楽しいです。勉強をしているはずなのに、みんなと切磋琢磨したり縄跳びをしたり早押しをしているからか、勉強をしている感じがしません。ゆげ先生の強烈な意見を聞けるのも面白いです。強烈な意見を聞くと相対化して物事を考えることができます。その点、教科書や学校の先生の説明とは全く異なっていて私は好きでした。
〈通史授業〉
高3の6月に入ってから受験直前までほぼ毎週通いました。
最初は、ただただ世界史ができなかったので、通史理解の目的で通ってました。
秋くらいまでは予習として前の日に、
・テキストと資料集を開いてその週の範囲のYouTubeを見る
・一問一答をやる
・できる限り並び替えの因果関係を把握する
・地図と概念図確認(できるときは練習も)
という風にやってました。
冬頃からは、ほぼモチベーション維持目的で通っていたので、予習に時間をかけすぎず、最低限並び替えの因果関係確認と地図と概念図の確認を前の日にやってました。
〈今ならこうする〉
私はゆげ塾のテキストは基本的にYouTubeの授業動画を視聴する時にのみ使っていました。ですが直前期に気づいたこととして、1周目はもちろんYouTubeを視聴して理解する必要がありますが、2周目からはテキストだけで十分です。圧倒的に時間短縮できます。今ならテキストを何周もします。
〈なわとび、外歩き、早押し、鍛錬〉
全部めっちゃ好きでした。縄跳びの表は暗記すると問題を解く時の土台になります。
また、授業でじーっとしてて疲れた時にちょうど外歩きや縄跳びの時間になるというのは本当によくできてるなーと思います。
早押しはクイズ番組みたいな緊張感があり、とても楽しい!全然取れなかったけど笑
鍛錬では、自分よりもできる人に質問したり、逆に自分が教える側になったり、効率良くアウトプットできます。
〈演習〉
演習は、最初の方は恥との戦いでした。
最初に出た演習で流石に分かるだろうとゆげ先生が思ったのかフランス革命の年号を聞かれましたが、それすら分からなくてだいぶ恥ずかしかったです。それでも、みんなの前で間違えると強烈に印象に残るし、他の人の解き方を聞けるなど、自習ではできないことができるところが良かったので、入塾当初から出られる演習はほぼ出ました。
演習での悔しさをバネにすると自習も捗ります!
〈論述の演習〉
上智のTEAP利用の対策のために大体出ました。
論述の演習は、実践の場です。
論述の演習に出れば書けるようになる訳ではなく、普段の勉強も超大事だと思います。
論述は、内容を理解している+用語集に載ってるような短い言葉で端的に説明することが大切だと思いますが、どちらも完成度が微妙で最後の最後まで不安でした。
7月頃にメンバーシップに入り、8月までに全て観ました。
一気に見ると、忘れないうちに他の範囲と繋げることができるのでおすすめです。
9月からは、苦手を潰す目的で過去問を解いたあと、理解できてないと思ったところを観ていました。
〈ゆげ先生とこたろうさんの過去問解説〉
一橋や京大の解説など、国立志望でなくてもためになります。歩きながら聞きました。
ゆげ先生の解説にこたろうさんが他のことと関連づけてフォローしていて、聞いてるだけで面白い。こたろうさんがたまに真面目なトーンでふざけた語呂を言うのも面白い笑笑
〈自主演習〉
秋冬頃から何人かで授業前に自主的な演習をしてました。未熟な自分にたくさん教えてくれた優しいみんな本当にありがとう。
○ゆげ塾の良さ
・雰囲気
先輩後輩関係なく同等に議論し合える環境が好きです。またゆげ塾は積極的に発言をすることが肯定される環境であるのもとても良いと思います。
・周りのレベルの高さ
は周りの意欲や知識のレベルがかなり高かったことで、世界史への高いモチベーションの維持に繋がりました。授業中に質問に答えたり積極的に発言をする人たちをみて毎回すごいなあかっこいいなあと感心し、とても刺激になっていました。
○学校の活用法
午後の自由選択は何も取らなかったです。高3の定期試験は実力勝負で受け、授業は科目によっては意識だけはまじめに受けようとしていました。遅刻や欠席をあまりにもしすぎて、先生にメンタルが弱いと思われ受験できるのか心配されていましたが、結果受かればなんでもいいです。一般受験を決めている人は、楽しく勉強ができるように学校は適度に休んでもいいと思います。
○他塾の活用法
[ワークショップ]
赤羽にある塾です。国語の成績が伸びないことにさすがに危機感を感じてどうにかしようとした結果、高3の10月に辿り着きました。ワークショップは生徒数が少ないので一人一人とても親身に相談に乗ってもらえるというメリットがある一方、少人数制の割にはインタラクティブな雰囲気の授業は少ないです。また早慶や国立志望がすごく多い塾ではないため、ゆげ塾のように周りから刺激を受けるということはあまりなかったです。高1からわざわざ入るメリットは少ないと感じます。
・現代文と小論文
小柴大輔先生
小柴先生は評論から小説まで、一貫して対比で読むスタイルです。すごく細かい質問でも毎回丁寧に対応してくださいます。小論文は、授業外で直前期に過去問添削をかなりたくさんしてもらい、発想の切り口を増やすことができました。
・古文と漢文
朝倉吏先生
朝倉先生の一貫性のある古文読解に出会ってから、古文への取り組み方が180度変わりました。無理に主語判定をし、全ての内容を完璧に理解しようとしなくても、述語を分析し、条件結果や同一類似表現を抑えれば問題は解けるというスタイルで、とても明快です。
・英語
石川和正先生
石川先生からは入試問題への戦い方を学びました。特に、内容が分からなくても分からないなりに抽象と具体を一致させて読み進めるなど、激ムズであったり、そもそもの前提知識がないような英文への耐性がついたように思います。
成川博康先生
成川先生に慶應を薦められていなければそのまま早稲田だけで突っ走っていたと思います。超遅く入った私に対しても真摯に向き合ってくださり、率直で的確なアドバイスをくださいました。
[IGNIS(コーチングの塾)]
計画を立てることが昔から壊滅的に苦手だったため、これまでみたいに無計画にやったら受験は上手くいかないだろうと考え、コーチングの塾を探して入りました。この塾の南里さんという方がゆげ塾の卒塾生で、ゆげ塾を教えていただきました。これが縁というものなんだな!と思います。
[Everest(英語塾)]
高1の夏から高2の12月まで通いました。
ここでは主に、スピーキングとライティングをやっていました。生徒は小学生から高校生までいて、受験の塾ではないです。伝統的な学校の英語の授業や受験の英語に否定的な感じさえあります。ですが、Everestに通ったことで英語が好きになり、結果的に受験にも繋がっているので書きました。小中学生や高1くらいにおすすめです。
○おすすめしない塾(とにかく個人的意見です)
g論会(仮名)
コーチングの塾です。多分g論会で検索すればでてきます。3月に入って1週間で辞めてしまいました。東大生の先生が聞いてて不快な学歴ネタを言ったり、仕事を片手間にやってるよくわからないアピールをしてきたりと、とても不快に感じました。先生は合わなかったら変えられると言っておきながら実際その校舎の担当は1人しかいなかったり、人手不足なのか社員の人からメールが全然返ってこなかったり、塾として成立していませんでした。それなのにどんどん校舎を増やしているのが本当に謎すぎる!
ただ、当時の話なので今の状況は全く知りません。
○好きな参考書・問題集
参考書はそのときの成績や苦手分野によって必要なものが変わると思うので、良い意味でテキトーに見てください!合格している人をそのまま参考にするより、信頼している先生に相談するのが一番です。
[英語]
・英検のパス単(2級と準1を使いました)
英語の友というアプリが使いやすくて好きです。
・スタディサプリ トップレベル英文解釈(関正生先生)
長文で出てきた時に一発では読めない英文が集まってます。私は文字で読むよりも目や耳からの情報の方が頭に入ってきやすいので参考書よりもこっちの方が合っていました。アプリの中で英文の音声を聞けるようになってるところも使いやすくて良かったです。
[国語]
・現代文ポラリス3
これは難しかった。早慶や国立の過去問ベースで作られていて、やたら長くて内容が難しい文章もありました。ですが定番テーマというほどではないけど割と出てきそうなテーマが多く扱われています。実際ここで読んだ文章と同じ本の文章が今年の上智のTEAP利用で出ました。
気になった文章は読み直して小論文にも応用していました。
[世界史]
・山川の用語集のアプリ
気になった時に、紙でいちいち引かなくても検索してすぐに調べられるので便利!
○反省点いろいろ
・塾に関して
高3の最初の方は塾に行かなくても参考書と動画学習で大丈夫だと思っていましたが、結果的には、先生に直接質問や相談をしまくれる環境が自分には合っていることが分かりました。自分に合った勉強ってやってみないとほんとに分かんないです。
・現代文に関して
現代文も参考書でいけると思ってました。参考書学習で偏差値50から57くらいまでは上がりましたが、そこから全く上がりませんでした。自分でやって伸びないと感じるなら、しっかりとリサーチをした上で塾に通うことをお勧めします。
・古文漢文に関して
古文漢文は単語と文法の暗記だから〜と思い、軽くみていました。実際10月までそのただの暗記さえもまともにできていませんでした。とても良くない。単語や文法を、読解にどう活かすのかという視点を持って理解し確実に暗記し、英語学習と同じように読むことを繰り返して失敗しながら正しい読解を学ばなければ成績が上がることはないということをのちのち朝倉先生から学びました。
・世界史に関して
世界史の用語の暗記が甘かったです。秋以降過去問ばかり解いていました。一問一答をボロボロにやり込むというようなひたすら繰り返す勉強をあまりしていませんでした。そのため本番で絶対みんな分かるような問題も落としてしまうことがありました。いくら理解が大事と言えども、用語の暗記は世界史の知識の基礎となる部分なのでしっかりやった方がいいです。過去問を解き始めてもすべての範囲に触れられるわけではなく、時間が経ったらすぐに忘れてしまうものなので、高スピードで多くの問題に触れられる一問一答は有効だと思います。
○最後に
長いのに読んでいただき、ありがとうございます!!ほんの少しでも参考になることがあれば嬉しいです。
一時期美大の予備校に通わせてくれたり、塾に3つも行かせてくれたり、沢山受験をさせてくれたり、普段から悩みを沢山聞いてくれた家族にとても感謝しています。受験は個人戦ではありますが、遅刻欠席に対して何も言わないでくれた担任の先生、学校やゆげ塾の友達などたくさんの人のおかげで合格できました。
ゆげ先生やチューターの皆さん、15期や16期のみんな、本当にありがとうございました!
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